とっちらかって☆かたづけて 第32箱
内容紹介
この物語の主人公は、地方都市で商売を営む家庭に育った今どきの27歳、チラカラスこと烏丸(からすまる)ちあきです。
自他ともに認める陽キャで、「性格良し×ルックス良し」と人気者の条件が揃った、一見するとガールズカースト最上位のように思われがちな彼女ですが、親友にも打ち明けたことがない密かな悩みは…「片付けられないこと。」
就職を機に実家を出て一人暮らしを始め、念願の東京での生活もスタートさせた烏丸ちあき。素敵なインテリアに憧れつつも、小さい時からの思い出のある品や買ったモノはそう簡単に捨てることのできない性分。流行りの断捨離にも抵抗があり、片付けないうちにお家の中はモノで溢れかえることに。

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登場人物
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主人公 チラカラスこと、
烏丸 ちあき(カラスマル チアキ)
人気ブランドを抱えるアパレル会社の社長秘書兼PR。
明るく人気者で仕事にも積極的だけど、お片付けが大の苦手。
家でも職場でも、それが原因で大失敗しそうになって…… 。
「私ってダメだなぁ」と落ち込んだりもするけれど、美味しいものを食べれば、すっかりそんなことも吹き飛んで「ガンバロー!」という前向きな性格⁉︎
叔父の用意してくれたマンションに引っ越しをすることになったものの“お片付け苦手”が災いして、思いもかけない生活を引き起こしていく。
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主人公の相手役 シマウマーこと、
鍋島数馬(ナベシマ カズマ)
国立難関大学を卒業してワールドワイドな会計事務所で公認会計士として働くエリート。
しかも東京・奥渋の広い屋敷で育った名家の息子。
でも外車を持っているわけでもなく、チャラく遊びまわっていることもなく、いつも冷静な立ち居振る舞い。
数字を扱う仕事を選んだだけあり、頭の中も生活環境も整理整頓、お片付けが命!
そんな彼の生活が烏丸ちあきの出現で大ピンチに。

チラカラス叔父
烏丸 剣(カラスマル ケン)
ちあきの父の弟。
急成長中のアパレル企業『カレッタ カレッタ』の創業者でオーナー社長。
羽振りがよくなり、消費生活を謳歌中。
分かりやすい、成金おじさん(ちょい悪オヤジ)で、とにかくなにも考えずに、すぐ買う、迷ったら買う、そしてすぐ捨てる。
ちあきを子供のように可愛がっている。
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すてさる、こと、
猿渡 零(サルワタリ レイ)
双子の兄で、コンテナバーの常連。一卵性の弟とは瓜二つだが、ライフスタイルはマイナスとプラスなみに違う。
実は海外のIT企業からもオファーが来る天才プログラマー。
モノの選択は、「自分の暮らしをどう快適にしてくれるか」がすべての基準なので、限りなくモノを持たない暮らしをおくっている。
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すてざる、こと、
猿渡 京(サルワタリ ケイ)
一卵性双子の弟 兄と同様、コンテナバーの常連客。兄とは対照的にモノを取っておく派。
最近やっと小説家デビューできたこともあって資料収集が加速中。
密かにトランクルームを借りて預けている。

バーのマスター ノスタル爺、こと
袋羽 優喜(フクロウ ユウキ)
登場人物たちの交差点となるコンテナを利用したお洒落なバー『Storage』のマスター。
常連の間では、齢300歳は超えている年取ったエゾふくろうの化身であると噂されている 。
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謎のコスプレイヤー
しろ猫
バー 『Storage』のアルバイト。バーなのになぜかウエイトレスの格好をしていることが多いのは、コスプレイヤーだから。
それを許してくれているマスターのことをとても尊敬している。
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ズボライオン一家、こと
獅子堂歩とその家族
バー『Storage』に出入りをする酒屋の店主とその家族。
主人はとにかく怠け者で、注文取りや、納品もすぐ奥さんや子供に振ろうとして、いつも小さないざこざをおこしている。
店はかろうじて子どもたちが掃除をしているが、おうちは悲惨な状況。