引っ越し時の仏壇はどうする?事前準備や注意点・運搬料金を解説
引っ越しを検討している方、予定している方の中で、仏壇の取り扱いにお困りの方も多いのではないでしょうか。仏壇を運ぶ際は他の荷物と違う注意点があるため、事前に注意点を把握しておくことが大切です。
この記事では、引っ越し時の仏壇の運び方や料金相場、注意点を解説します。是非参考にしてください。
引っ越し時、仏壇はどうする?
前提として、仏壇は通常の家具とは違い、基本的には移動させないほうがよいとされています。しかし、引っ越しのようなやむを得ない場合には、移動させても問題ありません。
引っ越し時の仏壇の対処方法は主に以下の4つの対処方法があります。
- 業者に運んでもらう
- 自分で運ぶ
- 処分する
- 売却する
それぞれの対処方法について、具体的にみていきましょう。
業者に運んでもらう
仏壇を新居に運ぶ場合には、他の荷物と同様に、基本的に引っ越し業者で対応してくれます。より丁寧な作業を希望する場合には、仏壇の運び方を熟知している仏壇専門の配送業者もあるため、検討してみるのもよいでしょう。
自分で運ぶ
仏壇はご自身の車などに積んで運ぶ方法もあります。仏壇を運ぶ際には、中にある仏具や装飾品を取り出して丁寧に梱包しましょう。
また、車に載せる際には、仏壇が倒れないようにしっかりと固定し慎重に運びましょう。仏壇は素材によっては壊れやすいものもあるため、取り扱いの仕方を間違えると破損する恐れがあります。
処分する
引っ越し先に仏壇を持っていかずに処分したい場合には、お寺に相談するのがよいでしょう。お寺によっては仏壇を引き取ってくれることもあります。
基本的にお寺へ自分で持ち込むという手間はかかりますが、供養してから処分してくれる場合が多いです。また、仏具店や不用品回収業者に引き取ってもらい処分してもらう、または自治体の粗大ゴミとしても処分することも可能です。
売却する
仏壇は業者に依頼することで買い取ってもらえることもあります。ただし、売却できる仏壇は骨董品的価値があるものがほとんどです。
仏壇を引っ越しで移動させる前にやるべきこと
仏壇は通常の家具とは異なり、引っ越しで移動させる場合には魂抜きという儀式(法要)が必要といわれています。魂抜きとは、魂が宿っている状態のご本尊やお位牌などに対して、読経によって魂を抜く儀式(法要)のことです。
魂抜きが必要かどうかは宗派によっても異なるため、引っ越し前にはお寺に相談して確認しておきましょう。
仏壇を引っ越す前に確認すべきこと
ここからは、引っ越しで仏壇を運ぶ前に確認しておきたい注意点を解説します。仏壇を運ぶ前には以下の3つを確認するとよいでしょう。
- 運ぶ順番
- 置き場所
- 運び方
それぞれ解説していきます。
運ぶ順番
引っ越しにおいて仏壇を運び出す順番はとても大切です。仏壇を運び出す順番は、大型家具や家電などを含むすべての荷物を搬出したあとの一番最後に運ぶとよいでしょう。
仏壇から仏具や装飾品を取り出し、それぞれを梱包し運び出します。新居での仏壇設置をスムーズにするために、引っ越し前の仏壇の状態を写真に撮っておくとよいでしょう。
置き場所
新居に仏間がある場合には、基本的に仏間に設置するのが最適です。仏間がない場合、仏壇の設置場所は仏教の宗派によってよいとされる方角が変わるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
運び方
仏壇を運ぶ際には横に倒さず、倒れないように固定しましょう。また、遺影、位牌、御本尊などは布などで丁寧に包み、引っ越し業者に任せず自分で運ぶのが一般的です。
引っ越し時に仏壇のみを業者に運んでもらう際の料金相場
仏壇のみを業者に依頼して運んでもらう際の料金相場は気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。仏壇を運んでくれる業者は主に以下の2つがあります。
- 引っ越し業者
- 仏壇仏具の専門店
それぞれの業者の料金相場をみていきましょう。あくまで料金の目安を紹介するため、実際に依頼する際は事前に金額を確認しておきましょう。
引っ越し業者に依頼した際の料金相場
引っ越し業者に仏壇を依頼した場合、基本的に美術品として扱われます。その場合、通常の家具や家電よりも運搬費用が高くなる場合が多いです。
引っ越し業者に仏壇の配送を依頼した場合の費用相場は、10,000〜20,000円程度です。
仏壇仏具の専門店に依頼した際の料金相場
仏壇仏具の専門店の中には、仏壇の移動や引っ越し代行サービスなどを提供しているところがあります。また、中には宗派を指定して、供養手配までを行ってくれる業者もあるため、法要から運搬までスムーズに進めることができます。
仏壇仏具の専門店に配送を依頼した場合の料金相場は、10,000〜100,000円程度です。
引っ越し時に仏壇を処分する方へ|処分の方法
最後に、引っ越し時に仏壇を処分したい方に向けて、仏壇の正しい処分方法をご紹介します。仏壇の処分は主に以下の4つがあります。
- 菩提寺に依頼
- 仏具店に依頼
- 専門業者や葬儀社に依頼
- 粗大ごみとして処分
それぞれの処分方法について、具体的にみていきましょう。
菩提寺に依頼
菩提寺では、仏壇の処分を受け付けている場合があります。菩提寺とは先祖のお墓があるお寺のことです。菩提寺で処分してもらう場合には、魂抜きも行ってくれるためスムーズに処分することができます。
ただし、菩提寺では仏壇自体ではなく、魂が宿っている状態のご本尊やお位牌などの処分しか受け付けていないことがほとんどです。仏壇の処分を受け付けているか、事前に菩提寺に確認しておきましょう。
仏具店に依頼
仏具店の中には仏壇の処分をしてくれる仏具店もあります。手続きも簡単で運搬なども同時に対応してくれる場合が多いため、スムーズに処分することができます。
処分費用は仏具店によって異なりますが、新しく仏壇を購入する場合には費用を割引してくれるサービスを提供している仏具店もあります。
専門業者や葬儀社に依頼
仏壇や仏具の処分を請け負っている専門業者や葬儀社に処分を依頼する方法もあります。専門業者や葬儀社は運搬から処分まですべて行ってくれる場合が多いです。
処分費用は仏壇のサイズや運搬する距離などによって異なるため、事前の確認が必要です。
粗大ごみとして処分
仏壇は基本的に自治体の粗大ごみとして処分することができます。粗大ゴミとして出す場合には、事前に菩提寺で魂抜きをきちんと行っておきましょう。
処分する費用は自治体によって異なりますが、800円程度です。ただし、回収日は事前予約が必要である場合が多いので、早めに問い合わせるとよいでしょう。
引っ越しで入居日・退去日が合わない場合の対処法
引っ越しでは現在住んでる住居の退去日と新居への入居日が、必ずしも同じになるとは限りません。例えば、現在住んでいる住居の退去日が15日で新居への入居日が20日のような場合が挙げられます。
荷物の置き場所に困っている方、新居の収納スペースに不安がある方はトランクルームの利用がおすすめです。トランクルームは第2の収納スペースとして活用することができます。
引っ越しで仏壇を運搬する際には事前準備をしっかりしましょう
ここまで引っ越し時の仏壇の運び方や料金相場、注意点、処分方法を解説してきました。仏壇は通常の荷物とは異なる点が多くあり、魂抜きが必要な場合が多いです。
また、仏壇を運ぶ際は他の荷物と違う注意点があるため、運搬する際は慎重に行いましょう。引っ越しの際に、収納スペースに困った方はトランクルームの利用もおすすめです。
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監修
エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年8月 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年5月 整理収納アドバイザー1級 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納の知識とトランクルームを掛け合わせ、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。