遺品整理で捨ててはいけないものとは?後悔しないための注意点を解説

大切な方が亡くなった後、遺品整理を進めていく中で「これは捨てても大丈夫だろうか」と迷う場面は多いものです。遺品の中には、手続きに必要な書類や相続に関わる重要品が含まれており、誤って処分してしまうと取り返しがつかないケースもあります。また、思い出の品を勢いで捨ててしまい、後悔するという声も少なくありません。
本記事では、遺品整理で捨ててはいけないものを具体的に紹介し、後悔しないための注意点や、遺品を安全に保管する方法について解説します。
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目次
遺品整理で捨ててはいけないものとは
遺品整理を始める前に、捨ててはいけないものの全体像を把握しておくことが重要です。遺品の中には、法的な手続きや相続に欠かせない書類、金銭的な価値があるもの、そして故人との思い出を残すものなど、さまざまなものがあります。
たとえば、遺言書を知らずに処分してしまうと、故人の意思が確認できなくなり、相続手続きに支障をきたします。通帳や印鑑がなければ、銀行口座の解約や名義変更ができません。また、価値がないように見える古い品物が、実は高額で取引される骨董品だったというケースもあります。
こうした理由から、遺品整理では「迷ったら捨てない」という姿勢が重要です。一度処分してしまうと元には戻せないため、慎重に判断を進めていきましょう。
遺品整理時に法的な理由から捨ててはいけないもの
遺品の中には、法律上の手続きに直結するものがあります。これらを処分してしまうと、相続が円滑に進まなくなる恐れがあるため、見つけた段階で安全な場所に保管しましょう。
法的な理由から捨ててはいけないものとして、以下の2点について解説します。
- 遺言書
- 現金・有価証券・保険証券
これらは相続の根幹に関わる重要な品物であるため、最優先で確認することをおすすめします。
遺言書
遺言書は、故人の財産分配に関する意思を示した法的文書です。
公正証書遺言以外の遺言書は、家庭裁判所での検認手続きが必要になります。検認前に開封してしまうと、5万円以下の過料が科される場合があるため、封がされている遺言書を見つけたら、そのままの状態で保管してください。
遺言書は仏壇の引き出しや金庫、タンスの奥など、故人が大切にしていた場所に保管されていることが多いです。遺品整理の初期段階で、こうした場所を重点的に確認するとよいでしょう。
現金・有価証券・保険証券
現金や有価証券、保険証券は、相続財産として扱われます。
現金は法律上、勝手に処分できません。タンスの中や本の間、衣類のポケットなど、思いがけない場所にへそくりが隠されていることもあるため、隅々まで確認することが重要です。
株券や国債などの有価証券は、証券会社での名義変更手続きに必要です。保険証券は、故人が加入していた保険の請求に欠かせません。これらの書類は一か所にまとめて保管し、相続人全員で内容を共有しておくと、手続きがスムーズに進みます。
遺品整理時の手続きに必要なため捨ててはいけないもの
故人の死後には、銀行口座の解約や各種契約の名義変更など、さまざまな手続きが発生します。これらの手続きに必要な書類や品物を処分してしまうと、手続きが滞ったり、余計な手間がかかったりする場合があります。
手続きに必要なため捨ててはいけないものとして、以下の5点を解説します。
- 通帳・キャッシュカード・印鑑
- 身分証明書・年金手帳・保険証
- ローンの明細・請求書
- 不動産関連の権利書や登記書類
- 仕事関係の書類や契約書
これらの品物は、各種手続きを円滑に進めるために欠かせないものです。
通帳・キャッシュカード・印鑑
通帳やキャッシュカード、印鑑は、故人の預金状況を把握し、口座を解約するために必要です。
銀行では、相続人が預金を引き出すために、通帳と届出印が求められる場合がほとんどです。印鑑には実印と認印、銀行届出印など複数の種類があるため、すべての印鑑を保管しておくとよいでしょう。印鑑登録証も、印鑑証明書の発行に関わることがあるため、一緒に保管してください。
故人が複数の銀行口座を持っていた場合、それぞれの銀行で手続き方法が異なります。通帳が見つからない口座についても、取引履歴の照会は可能なので、銀行に相談することをおすすめします。
身分証明書・年金手帳・保険証
運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどの身分証明書は、各種届出の際に本人確認として必要になることがあります。
年金手帳は、年金の受給停止手続きや未支給年金の請求に使用します。健康保険証は、保険資格喪失届の提出時に返却が求められる場合があります。
これらの書類は、役所や年金事務所での手続きが完了するまで保管しておきましょう。手続き完了後は、適切に返却または処分してください。
ローンの明細・請求書
故人が住宅ローンやカードローンなどの債務を抱えていた場合、ローンの明細書や請求書は相続の判断材料になります。
相続では、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産(借金)も引き継ぐことになります。債務が財産を上回る場合は、相続放棄を検討する必要があるため、借入先や残債額を正確に把握しておくことが大切です。
クレジットカードの明細書も、定期的な支払いや契約内容を確認するために役立ちます。光熱費や通信費の請求書も同様に、解約手続きの際に必要になる場合があるため、保管しておきましょう。
不動産関連の権利書や登記書類
土地や建物の権利書(登記識別情報)は、不動産の名義変更に必要な重要書類です。
故人名義の不動産は、相続登記によって相続人に名義を変更しなければなりません。権利書がなくても登記自体は可能ですが、手続きが複雑になったり、追加の費用がかかったりする場合があります。
固定資産税の納税通知書も、所有不動産の確認に役立ちます。賃貸物件を所有していた場合は、賃貸借契約書や入居者との連絡先リストも重要です。これらの書類は、相続手続きが完了するまで安全に保管してください。
仕事関係の書類や契約書
故人が自営業者やフリーランスだった場合、仕事関係の書類は業務の引き継ぎや清算に欠かせません。
取引先との契約書や請求書、領収書などは、未完了の仕事の処理や、未払い金の回収・支払いに必要です。確定申告に関する書類も、準確定申告(故人の所得についての申告)のために保管しておきましょう。
会社員だった場合でも、退職金や未払い給与の請求に関わる書類がある可能性があります。勤務先への連絡と合わせて、関連書類の有無を確認してください。
遺品整理時にトラブルを避けるために捨ててはいけないもの
法的な手続きに直接関わらなくても、処分を慎重に判断すべき品物があります。これらを安易に捨ててしまうと、親族間でのトラブルや、後からの後悔につながりかねません。
トラブルを避けるために捨ててはいけないものとして、以下の6点を解説します。
- 遺書・エンディングノート
- 鍵
- 返却が必要なレンタル品
- デジタル遺品
- 売却価値があるもの
- 写真・手紙など思い出の品
それぞれ詳しく見ていきましょう。
遺書・エンディングノート
遺書やエンディングノートには、故人の希望や思いが記されていることがあります。
法的な効力を持つ遺言書とは異なり、エンディングノートには法的拘束力がありません。しかし、葬儀の希望や連絡してほしい友人のリスト、遺品の処分についての考えなど、遺族にとって参考になる情報が含まれている場合があります。
また、エンディングノートには銀行口座や保険の情報、デジタルサービスのパスワードなどが記載されていることもあります。遺品整理を進める上で役立つ情報が得られる可能性があるため、見つけたら内容を確認しましょう。
鍵
鍵は、何の鍵かわからなくても、すぐに処分せずに保管しておくことが重要です。
自宅や車の鍵だけでなく、貸金庫や倉庫、実家以外に所有している物件の鍵など、故人がさまざまな鍵を持っていた可能性があります。貸金庫の鍵であれば、中に重要な書類や貴重品が保管されているかもしれません。
すべての鍵について用途を確認し、必要な手続きが完了してから処分を検討してください。用途がわからない鍵は、念のため一定期間保管しておくとよいでしょう。
返却が必要なレンタル品
故人が利用していたレンタル品やリース品は、所有物ではないため処分してはいけません。
介護用ベッドや車椅子、酸素濃縮器などの福祉用具、ウォーターサーバーやモデムなどの家電製品は、レンタルやリース契約になっていることがあります。これらを勝手に処分すると、違約金や弁償金を請求される恐れがあります。
契約書を確認し、レンタル品やリース品がないか確認しましょう。契約先に連絡して、返却方法や解約手続きについて確認してください。
デジタル遺品
スマートフォンやパソコン、タブレットなどのデジタル機器には、重要な情報が保存されている場合があります。
故人のデジタル機器には、銀行口座やクレジットカードの情報、各種サービスのログイン情報、大切な写真や動画などが含まれていることがあります。ネット銀行やネット証券の口座情報は、紙の書類が存在しないため、デジタル機器を通じてしか確認できない場合もあります。
また、SNSアカウントやサブスクリプションサービスの解約手続きにも、ログイン情報が必要です。デジタル機器は処分する前に、データのバックアップを取り、必要な情報を確認しておきましょう。パスワードがわからない場合は、専門業者に相談することも検討してください。
売却価値があるもの
一見すると価値がなさそうに見える品物でも、実際には高額で売却できる場合があります。
貴金属(指輪、ネックレス、金貨など)やブランド品(バッグ、時計など)は、素人目には本物かどうか判断しにくいことがあります。骨董品(掛け軸、陶磁器、古い美術品など)や、切手、コイン、古いおもちゃなども、コレクターの間で高値で取引されることがあります。
価値がわからない品物については、リサイクルショップや専門の買取業者、オークション会社などに査定を依頼してから処分を判断しましょう。その際、複数の業者に査定を依頼すると、適正な価格を把握しやすくなります。
写真・手紙など思い出の品
写真アルバムや手紙、日記、故人が愛用していた品々は、金銭的な価値はなくても、かけがえのない思い出の品です。
遺品整理の最中は忙しさや疲労から冷静な判断ができず、後になって「あれは取っておけばよかった」と後悔する方も少なくありません。特に写真や手紙は、一度処分してしまうと二度と戻ってきません。
すぐに処分の決断をせず、一定期間保管してから判断することをおすすめします。写真はスキャンしてデジタルデータとして残すこともできます。親族で話し合い、形見分けとして分配する方法も検討してみてください。
仏壇や位牌、遺影、数珠などの仏具は、供養が必要とされるものです。お焚き上げなど、寺院や専門業者に依頼して適切に供養してもらいましょう。
遺品整理で後悔しないための注意点
捨ててはいけない遺品を誤って処分しないためには、計画的に整理を進めることが大切です。ここでは、後悔しない遺品整理のための注意点を紹介します。
捨ててはいけない遺品を守るための主な注意点は以下の4つです。
- 遺言書・エンディングノートを確認する
- 親族同士で話し合う
- 迷ったらひとまず取っておく
- 遺品を収納する場所を確保しておく
これらのポイントを実践することで、大切な遺品を守りながら整理を進められます。
遺言書・エンディングノートを確認する
遺品整理を始める前に、まず遺言書やエンディングノートの有無を確認しましょう。
遺言書には、財産の分配方法や遺品の処分についての指示が記載されている場合があります。エンディングノートには、故人が残したい品物や処分してほしい品物についての希望が書かれていることもあります。
これらの文書を最初に確認することで、故人の意思を尊重した遺品整理が可能になります。遺言書が見つかった場合は、開封せずに家庭裁判所での検認手続きを行ってください。
親族同士で話し合う
遺品整理は、一人で進めずに親族と話し合いながら行うことが重要です。
自分にとっては不要に見える品物でも、ほかの親族にとっては大切な思い出の品かもしれません。相談なく処分してしまうと、後から「なぜ捨てたのか」とトラブルになる恐れがあります。
遺品整理を始める前に、親族で集まって方針を決めておくとスムーズです。誰がどの品物を引き取るか、処分する基準はどうするか、専門業者に依頼するかどうかなどを話し合っておきましょう。遠方に住んでいる親族には、写真を送って確認してもらう方法もあります。
迷ったらひとまず取っておく
処分するかどうか迷った品物は、すぐに捨てずに一定期間保管しておくことをおすすめします。
遺品整理の直後は、悲しみや忙しさから冷静な判断が難しいことがあります。時間が経ってから「やっぱり残しておきたい」と思っても、処分してしまった後では取り返しがつきません。
迷った品物は段ボールなどにまとめて保管し、半年から1年ほど経ってから改めて判断するとよいでしょう。時間を置くことで、本当に必要かどうか冷静に考えられるようになります。
遺品を収納する場所を確保しておく
遺品を一時的に収納するスペースを確保しておくと、焦らずに整理を進められます。
賃貸物件の退去期限が迫っている場合や、自宅に十分な収納スペースがない場合は、遺品を収納する場所の確保が課題になります。収納場所がないからといって急いで処分してしまうと、後悔につながりかねません。
自宅の収納スペースに余裕がない場合は、トランクルームなどの外部収納サービスを活用する方法もあります。一時的に遺品を収納しておくことで、時間をかけて整理を進められます。
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監修

エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年 整理収納アドバイザー1級 取得
2024年 防災士 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
災害大国の日本でお家の整理収納は非常時にも役立つという思いもあり、本格的に防災について学ぼうと防災士を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納 × 防災 × トランクルームで、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。

