浴衣の収納方法完全ガイド|劣化を防ぐしまい方とベストな置き場所

お気に入りの浴衣を一年ぶりにとり出してみたら「黄ばんでいた」「カビ臭い」「シワだらけ」といったトラブルに悩まされた経験はありませんか。浴衣は汗をよく吸う衣類のため、しまい方を少し間違えるだけで劣化が進みやすくなります。
本記事では、浴衣を長くきれいに保つための方法や、適した収納場所まで解説します。自宅の環境に合わせて取り入れられる工夫を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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この記事でわかること
- 浴衣を収納する前に必要な汚れ落としや陰干しの手順
- 浴衣が収納中に劣化する主な原因
- たとう紙や衣装ケースを使った劣化を防ぐ収納方法
- 浴衣に適した収納場所とトランクルームの活用法
目次
浴衣を収納する前の準備
浴衣を長持ちさせるには、しまう前の下準備がとても重要です。ここからは、収納前にやっておきたい準備について、以下の4点を解説します。
- 浴衣の汚れを落とす
- 陰干しして湿気を取り除く
- 本だたみで形を整える
- 帯や小物を分けて整理する
準備を整えることで、収納中の劣化を大きく減らせます。
浴衣の汚れを落とす
浴衣は汗をよく吸うため、そのまましまうと黄ばみやカビ、においの原因になります。着用後は衿や袖口、裾に汗ジミや食べこぼしがないかを確認しましょう。
汗をたくさんかいた、雨に濡れた、汚れがついたという場合は、洗濯してから収納しておくと安心です。自宅で洗う場合は、洗濯表示や素材を確認し、目立たない場所で色落ちテストを行ってから洗濯をすると安心です。
陰干しして湿気を取り除く
着用後や洗濯後の浴衣は、ハンガーにかけて半日から1日ほど風通しの良い日陰で干しましょう。直射日光は色あせの原因になるため避けてください。
衿まわりや縫い目、厚みのある部分は乾きにくいので、完全に乾いてから収納することが最も重要です。乾いているか不安なときは、一晩室内の乾燥した部屋に吊るしておきましょう。
本だたみで形を整える
浴衣は本だたみ(着物の正式なたたみ方)で長方形に整えると、収納中の折りジワを減らせます。手順は次のとおりです。
- 畳やテーブルなど平らで広い場所に広げる
- 背中心の縫い目で半分に折り、左右対称に合わせる
- 前身頃やおくみ(前身頃が重なる部分についている細長い生地))を縫い目にそって折り込み、幅を揃える
- 袖同士を重ねて胴体側へ折り返す
- 収納ケースのサイズに合わせて裾側から二つ折り・三つ折りにする
シワを手で伸ばしながらたたむことで、きれいな状態を保ちやすくなります。
帯や小物を分けて整理する
帯や帯締め、髪飾りなどの和装小物も、汗や皮脂を軽く拭き取ってから整理しましょう。帯は折りジワが強くつかないようふんわりたたみ、平らに並べておくと形を保てます。
髪飾りは金属部分のサビやカビが出やすいため、柔らかい布で拭いてから除湿剤を入れたケースに分けて収納するのがおすすめです。浴衣と一緒にしまいっぱなしにしないよう気をつけましょう。
浴衣が収納の際に劣化する原因
浴衣の劣化を防ぐには、どのような原因でダメージが進むのかを知っておくことが役立ちます。ここからは、浴衣が収納中に劣化する原因について、以下の3点を解説します。
- 湿気によるカビやにおい
- 直射日光や高温による色あせ
- 圧迫によるシワや型崩れ
原因を理解しておくことで、収納環境で気をつけるべきポイントが見えてきます。
湿気によるカビやにおい
浴衣の収納において、特に注意したいのが湿気です。乾ききっていない浴衣や、湿気のこもった場所での収納は、カビや黄ばみ、においの大きな原因になります。
湿気は低いところにたまりやすいため、収納場所は床から離し、除湿剤なども取り入れましょう。ビニール袋など通気性の悪いものに入れると湿気が逃げず、カビやにおいの原因になる点にも気をつけましょう。
直射日光や高温による色あせ
浴衣を直射日光や強い光が当たる場所に置くと、生地が色あせたり日焼けしたりする原因になります。窓際や照明の近くに長期間置くのは避けたほうがよいでしょう。
光が当たらない引き出しの中や、風呂敷などで覆って光を遮る工夫をすると、鮮やかな色柄を保ちやすくなります。高温になりやすい場所も避けると安心です。
圧迫によるシワや型崩れ
浴衣を重ねすぎると、下にある浴衣に圧力がかかり、シワや型崩れの原因になります。圧縮袋で強く押しつぶすのも、生地への負担が大きいためおすすめできません。衣装ケースの中で重ねすぎないよう、余裕を持たせて収納しましょう。
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浴衣を劣化から守る収納方法
ここからは、浴衣を劣化から守る収納方法について、以下の4点を解説します。
- たとう紙に包んで収納する
- 不織布ケースに入れて収納する
- 衣装ケースに平置きして収納する
- ハンガーに掛けて一時的に収納する
浴衣の枚数や収納スペースに適した方法で収納することで、長くきれいな状態を保てます。
たとう紙に包んで収納する
たとう紙とは、着物や浴衣を包むための和紙のことです。浴衣を収納する際は、たとう紙で包んでおくのがおすすめです。
たとう紙は湿気をほどよく吸い、光を遮り、生地をこすりにくくしてくれる役割があります。ただし古くなったたとう紙は湿気を抱え込むだけになるため、適度に交換しましょう。
不織布ケースに入れて収納する
不織布ケースやカバーは通気性があり、ホコリや光から浴衣を守るのに向いています。ハンガーに掛けて収納する際も、不織布カバーを掛けておくとよいでしょう。
ビニール袋など密閉しすぎる袋は湿気がこもるため避け、通気性のある不織布のものを選ぶとよいでしょう。浴衣を清潔に保ちながら収納できます。
衣装ケースに平置きして収納する
桐たんすは調湿性が高く着物や浴衣の収納に向いていると言われていますが、桐たんすがない場合は、プラスチックの衣装ケースにたとう紙と除湿剤を組み合わせれば問題なく収納できるでしょう。本だたみにした浴衣を平置きにすると型崩れを防げます。
防虫剤を一緒に入れる際は、異なる種類を混ぜて使わないよう注意しましょう。成分の異なる防虫剤を併用すると、化学反応によって薬品が溶け出し、浴衣に染みや変色を引き起こすおそれがあります。除湿剤を入れる場合は、入れっぱなしにせず定期的に交換することも大切です。
ハンガーに掛けて一時的に収納する
浴衣ハンガーや着物ハンガーにかけ、不織布カバーをかぶせてクローゼットに収納する方法もあります。着用直後の陰干しや、短期間の収納に向いています。
長期間かけっぱなしにすると肩の部分に負担がかかるため、長期間収納する場合は平置き収納がおすすめです。
浴衣の収納に適した収納場所
収納方法とあわせて、収納場所選びも劣化防止に大きく関わります。ここからは、浴衣に適した収納場所について、以下の3点を解説します。
- クローゼットや押し入れに収納する
- ベッド下の収納スペースを活用する
- トランクルームに収納する
それぞれの特徴を踏まえ、環境に適した場所を選ぶことで、浴衣を良好な状態に保てます。以下の表で優先順位のイメージを整理しました。
| 優先度 | 場所の例 | よく挙がる理由 |
|---|---|---|
| 高 | 桐たんす・桐の衣装ケース(クローゼット内で使う場合を含む) | 調湿性が高く、防虫効果も期待できるため |
| 中 | 衣装ケースやクローゼットの上段 | 床に近い場所に比べて湿気がこもりにくいため |
| 低 | 押し入れの下段・床に近い場所 | 取り出しやすいが、湿気がこもりやすくひと工夫が必要 |
クローゼットや押し入れに収納する
家庭でよく使われるのがクローゼットや押し入れです。湿気は下にたまりやすいため、浴衣や着物は上段に置くのがおすすめとされています。
押し入れの下段や床近くに置く場合は、すのこを敷いたり除湿シートを底に入れたりして湿気を逃す工夫をしましょう。桐たんすや桐の衣装ケースがある場合は、調湿性が高く、防虫効果も期待できるため活用するのがおすすめです。
ベッド下の収納スペースを活用する
クローゼットに余裕がない場合は、ベッド下の空間も収納場所として使えます。薄型の衣装ケースにたとう紙で包んだ浴衣を平置きにすると、省スペースで収納できます。
ベッド下はホコリや湿気がたまりやすいので、除湿剤を入れてこまめに空気を入れ替えるとよいでしょう。直射日光が当たらない点はメリットです。
トランクルームに収納する
自宅の収納スペースが足りない、または湿気の少ない環境に置きたい場合は、トランクルームを利用する方法もあります。トランクルームには、建物内に区画がある屋内型と、屋外に設置されたコンテナタイプの屋外型があります。
浴衣のようなデリケートな衣類を収納する場合は、屋内型トランクルームの中でも空調設備が整った物件が向いていることが多いです。浴衣の他にも、シーズンオフの衣類や、扇風機などの季節家電も収納できます。自宅の収納スペースが足りない方は検討してみてください。
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浴衣の収納に関するよくある質問
Q.浴衣は長期的にしまいっぱなしにしても大丈夫ですか?
A. 長期間しまいっぱなしにすると、湿気がこもってカビや黄ばみの原因になるため避けたほうがよいでしょう。最低でも年に1回程度は「虫干し(風に当てて湿気を払い、害虫を防いで全体の点検を行う作業)」をするのがおすすめです。天気のよい日に直射日光を避けた風通しのよい日陰へ半日から1日ほど吊るし、あわせてたとう紙や除湿剤の状態も確認しておきましょう。
Q. 浴衣を圧縮袋に入れて収納してもよいですか?
A. 圧縮袋は強い圧力でシワや型崩れの原因になりやすく、湿気も逃げにくいため、長期的な浴衣の収納にはおすすめできません。本だたみにしてたとう紙に包み、平置きで収納する方法がよいでしょう。
Q. 防虫剤は複数種類を一緒に使ってもよいですか?
A. 異なる種類の防虫剤を混ぜて使うと、成分が反応して生地に影響が出る懸念があるため避けたほうがよいとされています。1種類にしぼって使い、定期的に交換しましょう。
浴衣の収納場所にお悩みなら、トランクルームを検討しよう
浴衣を長くきれいに保つには、しまう前のケアと湿気・光・圧迫を避ける収納方法、そして適した場所選びが重要です。自宅に収納スペースが足りない場合は、屋内型トランクルームを活用する方法もあります。屋内型トランクルームのなかでも温度・湿度管理に配慮した設備のある物件を選ぶとよいでしょう。
この記事のまとめ
- ✓収納前は汚れ落とし・陰干し・本だたみで下準備を整える
- ✓浴衣の劣化は湿気・直射日光・圧迫が主な原因になる
- ✓たとう紙や衣装ケースを使い光の当たらない上段に平置きする
- ✓収納スペースが足りなければトランクルームの利用も検討する
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※2022年3月期 指定領域(※)における市場調査
調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
※屋内型、屋外型の合計掲載物件数・屋外型の掲載物件数において物件数 No.1
※「指定領域」=レンタルスペースの物件数の情報をWebで公開している 8 社(エリアリンク社独自調査。2022年3月時点のWeb上での屋内型、屋外型の合計掲載物件数・屋外型の掲載物件数上位8社)を対象として、物件数を No.1 検証調査
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監修

エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年 整理収納アドバイザー1級 取得
2024年 防災士 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
災害大国の日本でお家の整理収納は非常時にも役立つという思いもあり、本格的に防災について学ぼうと防災士を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納 × 防災 × トランクルームで、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。

