断捨離のコツって?アイテムごとのコツや断捨離できない理由も解説
断捨離は不要なものを減らす方法の1つですが、うまくできない方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、断捨離をうまく進めるコツやアイテムごとの断捨離のコツ、断捨離できない理由や断捨離できない人の特徴、メリット・効果を解説します。
断捨離ができないときの対処方法もご紹介するので、是非参考にしてください。
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断捨離をうまく進めるコツ
部屋の片付けが苦手な方でも、断捨離のコツをつかむことでうまく進めることができます。断捨離のコツとして、以下の点を覚えておくのがおすすめです。
- まずは明らかなゴミから処分する
- 捨てる物の基準を決める
- 少しずつ進める
- 必要・不要・保留の3分類で仕分けをする
- 保留のアイテムには期限を設ける
- 物を処分することを怖がらない
- 始めやすい場所やアイテムから取り掛かる
断捨離をうまく進めるコツをそれぞれ見ていきましょう。
まずは明らかなゴミから処分する
ペットボトル、空き缶など明らかなゴミを処分することから始めるのが断捨離の第一歩です。日常のゴミをこまめに処分することで、「捨てること」に慣れることができます。レシートや不要なチラシなどつい出しっぱなしになりがちですが、この機会に処分してみましょう。また、家電製品や調理器具などの中で壊れている物などがないかをチェックし、使えないものから処分していきましょう。
捨てる物の基準を決める
断捨離をスムーズに進めるには、「捨てる物の基準」をあらかじめ決めておくのが効果的です。捨てる物の基準は人それぞれですが、以下のような物は処分の対象としても差し支えないことが多いとされています。
- 1年以上使用していない物
- 壊れている物
- サイズアウトした衣類
基準を設ける際は「使える」ではなく、「実際に使っているか」を軸に考えると、処分する判断がつきやすくなります。
少しずつ進める
断捨離を1回ですべて済ませようとすると挫折してしまいうまくいきません。部屋や場所ごとに分けて考え、「今週はリビング」「来週はクローゼット」など、大まかなスケジュールを事前に立て計画的に進めることが大切です。
不要な物はひとつの段ボールにまとめておくと処分がしやすくなります。
必要・不要・保留の3分類で仕分けをする
荷物を仕分けする際には「必要」「不要」「保留」の3つに分類すると、作業がスムーズに進みやすくなります。必要か不要かで悩む場合は、ひとまず「保留」としておきましょう。こうすることで仕分け作業がスピーディーに進み、悩む時間を減らせます。
保留にした物は、一定期間検討してから改めて必要か不要かを判断すれば問題ありません。断捨離では、捨ててから後悔することも少なくありません。仕分けを慎重に行うことで、捨てすぎの防止にもなります。
関連記事:断捨離で後悔しないためには?後悔する理由や後悔しないコツをご紹介
保留のアイテムには期限を設ける
保留になったアイテムをいつまでも持っておくと、なかなか部屋はスッキリしません。そのため、「いつまでに判断するか」の期限を設けることが大切です。保留する物は不要な物とは別の段ボールにまとめておき、期限までにどうするかを検討しましょう。
保留とした物の置き場所に困った場合には、トランクルームを一時的な荷物置き場として利用するのも方法の1つです。
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物を処分することを怖がらない
物を処分すると「もったいない」「資源を無駄にしている」「思い出を捨てる」などの罪悪感が芽生えることがあります。不要な物を手放すことは悪いことではなく、住みやすい環境を作るための手段だと考えましょう。
始めやすい場所やアイテムから取り掛かる
断捨離には始めやすい場所やアイテムがあります。初心者でも気軽に始めやすい以下のような場所やアイテムからまずは取り掛かりましょう。
項目 | 断捨離方法 |
---|---|
ポーチ・サイフの中身 | 不要なレシートや化粧品などを定期的に処分する |
カバン・バッグの中身 | 帰宅後、持ち運ぶ必要のない物があれば片付ける |
テーブルの上 | 置きっぱなしにしている書類や雑誌を片付ける |
引き出しの中 | 一段ずつ片付ける |
休日に5分ほど時間をとってポーチやサイフの中身を処分する、テーブルの上に不要な物は置かないことなどを心がけると、断捨離がスムーズに進みます。
アイテムごとの断捨離のコツ
断捨離のコツはアイテムごとによっても異なります。ここでは、以下のようなアイテムの断捨離のコツをご紹介します。
- 洋服・衣類
- 書類
- 食器類
- 文房具類
1つずつ見ていきましょう。
洋服・衣類
洋服や衣類を断捨離する場合、「捨てる基準」として以下を意識しておくのがおすすめです。
- 1年以上着ていない
- ワンシーズン以上着ていない
- 汚れやほつれなどが多い
- デザインが気に入っていない
- サイズが合っていない
もし、高価な服で処分するのがもったいないと感じる場合には、フリマアプリやオークションサイトに出品するのも方法の1つです。
ただし、冠婚葬祭用の服やスーツなどは急に必要になることがあります。あまり着用していないとしても、汚れやほつれなどがなく、サイズも問題ないようであれば、処分には慎重になったほうが良いでしょう。
関連記事:服の断捨離をする際の4ステップとは?断捨離時の注意点も解説
書類
書類を断捨離するコツとして、家の中の書類を集めて分類する作業を行う方法があります。
具体的には以下のように分類すると良いでしょう。
分類 | 例 |
---|---|
処分してはいけない書類 | 年金や保険、住宅関連の書類など |
一定期間は保管しておく書類 | 保証書や領収書など |
すぐに処分しても良い書類 | 不要なチラシやDMなど |
思い出関連の書類 | 年賀状や手紙 |
分類後にそれぞれファイルケースなどに入れ、ラベリングをすれば探しやすくなります。保証書などの一定期間保管しておくと決めた書類については、有効期間や保管期間を過ぎたら忘れずチェックし、必要に応じて処分しましょう。
また、不要なチラシやDMなどは分類後すぐに処分します。断捨離後も、チラシやDMが届いたタイミングですぐに確認する癖をつけると、不要な物がたまりにくくなります。
なお、年賀状や手紙などの思い出の品は無理して処分する必要はありません。量が多くなり収納場所に入りきらない場合は、データ化やトランクルームの利用を検討しましょう。
食器類
食器を断捨離する際のコツとしては、「使用頻度」を考慮する方法があります。数年間使用していない食器は今後も使う可能性が低いものになります。家族構成が変わることで使用する食器の種類や量も変わってきますので、頃合いをみて断捨離をするのがおすすめです。
ただし、処分する際には自分だけで判断せず、家族に了承を得るようにしましょう。
文房具類
シャーペンやボールペン、はさみ、セロハンテープなどの文房具は数が増えがちなアイテムです。このような文房具類の断捨離のコツとしては「必要最低数」を決める方法があります。
必要最低数を決めることで、余ったものは思い切って処分の対象にしやすくなります。また、断捨離後は「必要最低数以下になったら購入する」といったルールにすることで、買いすぎの防止にもなります。
必要最低数の設定例としては、「家族の人数」「使用頻度」「部屋の数」などがあります。最適な数は人それぞれで異なりますので、どのくらいの数が必要なのかよく検討しましょう。
断捨離がうまくできないときの方法
どうしても断捨離がうまくいかない場合には、収納スペースを増やすことも検討しましょう。断捨離をする中で処分する物に迷ったり、処分したくない物が出てきたりした場合は、トランクルームに荷物を収納するのもおすすめです。
トランクルームは自宅の収納スペースの延長として利用できる収納スペースです。自宅に収納しきれなくなった荷物をまとめて収納することができます。
トランクルームを活用することで、大切な物を一時の判断で処分してしまって後悔するということが減らせるかもしれません。
関連記事:トランクルームとは?使い方や選び方、メリットを徹底解説
断捨離にも役立つトランクルームの活用法
ここまで断捨離のコツを解説していきましたが、断捨離をする際にはトランクルームを活用する方法があります。断捨離にも役立つトランクルームの活用法には以下のようなものがあります。
- 保留の荷物の一時置き場にする
- シーズンオフの家電や衣類の収納場所にする
- 思い出の品の置き場にする
トランクルームであれば使用頻度が低い物や、すぐには使わないけれど必要な物の置き場として利用でき、自宅の収納スペースもスッキリとさせることができます。断捨離をすべきか悩む荷物は、ひとまずトランクルームに収納するのもおすすめです。
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断捨離ができない理由
ここからは断捨離がうまくできない理由について見ていきましょう。断捨離ができない理由には以下のようなものが挙げられます。
- 捨てる作業が面倒に感じてしまう
- 思い出があり手放せない
- 処分するのがもったいないと感じてしまう
- いつか使う機会があるのではないかと思ってしまう
- 捨てるのに罪悪感を抱いてしまう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
捨てる作業が面倒に感じてしまう
断捨離は必要な物と不要な物を分類し、不要な物だけを捨てる作業です。時間と労力がかかる作業のため、面倒に感じてしまう場合もあります。スケジュールを立てても先送りにするなど、やる気がどうしても出ないということもあります。
一度に部屋中の断捨離を行うのではなく、少しずつ作業をするという意識を持つことで取り組みやすくなります。また、必要か不要か迷う場合には保留として一旦取っておくという選択もできます。あまり気負いせずにまずは取り組んでみることが作業を進めるコツの1つです。
思い出があり手放せない
大事な人からのプレゼントや記念品など、思い出がある物は手放しづらいものです。もちろん大切なものは無理に手放す必要はありませんが、あまり量が多いと収納スペースを圧迫してしまいます。
手放しづらい物を厳選し、残すかどうかを定期的に判断することも大切です。「年賀状の保管期間は5年間とする」「使っていないプレゼントは2年で処分する」など、ルールを設定すると処分しやすくなります。
処分するのがもったいないと感じてしまう
処分することがもったいないという意識が働くと断捨離がうまくできません。もったいないと思う理由は「まだ使える」「購入金額が高かった」など人によってさまざまです。
しかし、もったいないからといって物を溜め込んでしまうと、部屋の片付けはなかなか進みません。もったいないという物を大事にする気持ちも大切ですが、必要か不要かで判断すると断捨離が進みやすくなります。
いつか使う機会があるのではないかと思ってしまう
「現在は使用していなくても、いつか使う機会がくるのでは」と物をしまっておいて、何年も使用しない人は断捨離がうまく進みません。
使う機会がくるかもしれないと思う物は保留としてまとめて置いておき、「2年以上使用しなければ処分する」といったルールを設けることも大切です。次に必要になった時にまた購入すればよいと気楽に考えることも、断捨離を進めやすくするポイントです。
また、保留とした物の置き場所に困った場合は、トランクルームなどを利用するのも1つの方法です。
捨てるのに罪悪感を抱いてしまう
物を捨てることに対して罪悪感を抱くのも断捨離できない理由のひとつです。「お金を払って買ったものを捨てるのは、お金を捨てているような気になってしまう」「プレゼントしてくれた人に申し訳ない」「家族から受け継いだ物だから悪い」「資源を無駄にしている」など罪悪感を抱いてしまう理由はさまざまです。
断捨離によって収納スペースが広がる、部屋がスッキリするといったメリットを意識すれば、作業に取り組みやすくなります。
断捨離ができない人の特徴
断捨離ができない人の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 依存心が強い
- 自己評価・自己肯定感が低い
- 執着心が強い
- 心が満たされていない
- 心が繊細
それぞれの特徴を見ていきましょう。
依存心が強い
人や物に対する依存心が強い人は断捨離ができない傾向にあると言われています。物を捨てることで、自分の一部を失うような感覚を抱いている可能性があります。
しかし、物を捨てても自分自身を失うことにはなりません。荷物の多さにより、収納スペースを圧迫して生活に支障を来している場合には、思い切って処分することが大切です。
一方で過度な断捨離は「断捨離依存症」と呼ばれ、必要な物まで捨ててしまう場合があります。必要な物まで無理に捨てる必要はありません。部屋をスッキリさせたい場合は、使用頻度の低いものをトランクルームに収納するなどの方法もあります。
自己評価・自己肯定感が低い
自己肯定感とは、他人と比較することなく「ありのまま」の自分自身を肯定する力のことを言います。
自己評価や自己肯定感が低いと、衣服やアクセサリー類といった物を所持することで自身の付加価値を上げようとすることがあります。その結果、物を捨てられず断捨離が進まないというケースも見られます。
まずは自己評価や自己肯定感を上げるために、夢中になれる趣味などを見つけることが大切です。物で自身の価値を補おうとする気持ちが解消されるかもしれません。
執着心が強い
物に対する執着心が強い人は断捨離がうまくいかないことがあります。物と思い出を強く結びつける傾向があり、手放すことで「思い出を捨てる」という意識が働くため処分に踏み切れない場合があります。
物を手放すことに恐怖心を感じている場合があるので、「どうして手放したくないのか」を自分自身に深く問いかけてみるのも方法の1つです。
心が満たされていない
心が満たされていないと感じている人の中には、物を購入することで「満たされていない心を埋めようとする」人も存在します。不満を解消するために、衝動買いをしてしまうというケースもあります。
もし心が満たされていない状態で無理に断捨離をした場合、再び物を購入してしまう悪循環に陥る可能性もあります。購入する前に、心を満たすために購入しようとしていないか、また、他の方法で心を満たすことはできないかを考えてみると良いかも知れません。
心が繊細
繊細な心の人は断捨離がうまくいかないことがあります。購入したときの思い出や感情、プレゼントをしてくれた人の気持ちを考慮しすぎて物を処分できなくなります。
このように心が繊細である場合は、物を捨てることへの苦手意識が強い可能性があります。断捨離にはメリットや効果もありますので、良いイメージをもって進めてみると取り組みやすくなります。
断捨離のメリット・効果
断捨離のメリットや効果は以下のようなものが挙げられます。
- 掃除がしやすくなる
- 節約につながる
- 収納スペースに余裕ができる
- 決断力や判断力が上がる
- 気分がスッキリする
それぞれのメリットや効果を具体的に見ていきましょう。
掃除がしやすくなる
物が減ることで掃除がしやすくなる点は、断捨離によるメリットの1つです。例えば、床の物が減ればその分掃除機もかけやすくなり、掃除の時間も減らせるかもしれません。
ロボット掃除機を使用する場合にも、障害物が減れば今まで以上にスムーズに作業できるようになります。また、物が減ることで整理整頓もしやすくなります。
節約につながる
断捨離は必要な物と不要な物を精査する作業です。断捨離を定期的に行いながら生活することで、無駄な買い物が減り節約につながることもあります。
また、不要な物をフリマアプリやリサイクルショップで売却する方法もあります。
収納スペースに余裕ができる
断捨離で物が減ると、クローゼットや押入れといった収納スペースにも余裕が生まれやすくなります。収納スペースに余裕があればその分通気性もよくなるので、湿気、防虫対策の効果が増すことも期待できます。
また物を少なくし部屋の中に余白を作ることで、スッキリとした印象につながりやすくなります。断捨離をしたあとに、より部屋をスッキリさせたい場合には、必要ではあるものの使用頻度の低いものをトランクルームなどに収納するという方法もあります。
決断力や判断力が上がる
物を取捨選択する作業には、決断力や判断力を伴います。
断捨離にトライすることで決断力や判断力が今まで以上に身につくかもしれません。断捨離を通して自分に必要なものを考えることが、結果的に自分自身を変化させるきっかけとなることもあります。
気分がスッキリする
断捨離により不要な物を処分することで、部屋だけでなく自分自身の気分もスッキリする効果があります。物が散乱している部屋では、疲れが取れにくく集中力が低下することもあります。
物を少なくして部屋をキレイに保つことで、心身ともに健やかに過ごしやすくなります。
断捨離のコツをつかんで、心もお部屋もスッキリさせよう
ここまで、断捨離をうまく進めるコツやアイテムごとの断捨離のコツ、断捨離できない理由や断捨離できない人の特徴、メリット・効果を解説してきました。断捨離は一気に済ませようとせずに、少しずつ進めることが失敗しないコツです。
また、何でも捨てることが断捨離というわけではありません。自分にとって必要か、不必要かをポイントに考えるようにしましょう。
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監修
エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年8月 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年5月 整理収納アドバイザー1級 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納の知識とトランクルームを掛け合わせ、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。