トランクルーム徹底活用法!Vol.3
トランクルームの衣類収納(メンズ編)
クローゼットの中に、着ていない服はありませんか? シーズンオフの服や冠婚葬祭用の服、またはおしゃれ着、思い出の服などなど。ふだん着ていない服がいっぱいあるのなら、トランクルームを活用して、クローゼットをすっきり快適にしましょう。今回は、ハンガーにかける衣類のトランクルーム収納ポイントをご紹介します。
着ていない服をピックアップする
まずはじめに、自宅のクローゼットをチェックし、着ていない服をピックアップしてみましょう。
シーズンオフのコート、スーツ、ジャケット、パンツ、シャツ、それから冠婚葬祭でしか着ないスーツ、出番のないおしゃれ着、それから若い頃に買った思い出の服などなど。
意外と、着ていない服がクローゼットの半分くらいを占めているかもしれません。
ピックアップした服をクローゼットの片側に寄せて、着ていない服の量を把握しましょう。
トランクルームを選ぶ
着ていない服の量がわかったら、次にトランクルームを探しましょう。今回は、約4畳の部屋を使用しましたが、0.5畳や1畳、2畳など、コンパクトな部屋もありますので、衣類の量に合わせてちょうどよい広さの部屋を選びましょう。
部屋を借りたら、ハンガーラックを置く場所を決め、サイズを測ります。
今回は、柱と梁によって窪んだ部分をラックの置き場所にすることにしました。
写真に記したように、窪み部分の幅と高さを測ります。衣類の場合、奥行きは60cm程度必要です。
ハンガーラックを選ぶ
次はハンガーラックを選びます。ハンガーラックにはいろいろな種類がありますが、選ぶポイントは、以下のとおりです。
ハンガーラック選びのチェックポイント
- 幅が変えられるか
- 高さが変えられるか
- 1段か2段か
- 移動式(キャスター)か固定式(つっぱり)か
- カバーつきか
今回は、もっとも汎用性のある1段と2段のコンビで、かつ幅も高さも変えられるラックを使うことにしました。
このハンガーラックは、全体の幅と高さが変えられるので、置き場所に合わせて設置することができます。
また、1段と2段のコンビになっており、2段のほうは手持ちの服の丈に合わせてパイプの高さが変えられます。
↓選んだのはこちらの商品
パイプの高さを決める
今回は、2段のほうにシャツとジャケット、1段のほうにコートとパンツをかけることにしました。2段は、ラックが安定するように、重さのあるジャケットを下段にかけることに。シャツとジャケットをそれぞれかけてみて、パイプの高さを決定します。シャツとジャケットはほぼ同じ丈なので、約半分の高さになりました。
8割収納で通気性をよくする
次に、衣類をパイプにかけていきましょう。
かける際、ついギュ〜ギュ〜にかけてしまいがちですが、詰めすぎは通気性が悪くなるのでNG!
かけすぎないのがポイントです。
お店のディスプレイをイメージして、いつもの8割収納を目指しましょう。
シャツなら5cm間隔、ジャケットなら10cm間隔くらいを目安にかけます。
右側にコートとパンツをかけて収納完成!
右側の1段のパイプには、コート類とパンツをかけました。
パンツは半分に折ってかけるのが一般的ですが、折らずに吊り下げるのもおすすめ。コートと同じ丈になります。
しかしながら、気になるのはその下のデッドスペース。
下部のパイプが邪魔をして、引き出しなどの収納グッズも置けません。
そこで、普段使っていないスーツケースをパイプの奥へ入れてみました。
これがぴったり!スーツケースの置き場も実は困るので、ちょうどよい場所が見つかり一石二鳥です。
右側の空いたスペースにも使っていないスーツケースを入れました。
紳士服のためのハンガー選び
衣類収納で、実はとても重要なのがハンガーです。
服の形にハンガーが合っていないと形崩れの原因となり、いざ着ようと思ったときに、変なシワが付いてしまいます。
下の写真のように、残念なことにならないように、衣類に合ったハンガーを選びましょう。
残念な例:
写真2点/クラスル編集部
●スーツ、ジャケット、コートのハンガー
紳士服は、体の形状に合わせて肩に厚みをつけて縫製されていますので、ハンガーも厚みがあり、前傾しているタイプのハンガーにかけると形崩れが起きません。
●パンツのハンガー
スラックスを吊り下げて収納するのにおすすめなのがピンチタイプのハンガー。
ピンチタイプ以外にも、全体を挟むタイプなどがあります。スラックスの裾幅に注意してセレクトしてください。
パンツはウエストではなく、裾を挟んで吊るします。
そうすると、ズボンの重みで折り目がピンとなり、膝にシワが寄る心配も無用です。
裾の外側を挟むと、裾にピンチの跡が残ってしまうことがあるので、裾の内側を挟みます。ポイントは、両端をそれぞれ挟んでピン!と張ること。
●滑りやすいもののハンガー
ツルっとした素材の洋服は、普通のハンガーだと滑って片側に寄ってしまうことがあります。それが形崩れの原因になりがちです。ハンガーの落ち着きが悪い衣類は、滑り止め加工がしてあるハンガーを使ってみましょう。
ほこり、湿気対策をする
当たり前のことですが、衣類をトランクルームに長期収納する場合には、クリーニングに出すなどしてきれいな状態にしてから収納します。
そして、気になるのがほこりと湿気対策です。
●不織布カバー
大切な衣類は1着ずつカバーをかけておくと安心ですが、クリーニング店のビニールは通気性が悪いのでNG!通気性のよい不織布タイプのカバーがおすすめです。
前面は透明ビニール、背面は不織布になっているので、中が見えるのに通気性がよい、というのが魅力です。
カバーする衣類に合わせて、下部はカットしてもOKです。
↓使用したのはこちら。
●ラックカバー
1着1着カバーをするのは面倒!という場合は、ラック全体をカバーしても。その場合は、ラックとカバーの幅を合わせましょう。
カバーをラックの上からすっぽりかぶせ、両サイドをひもで結ぶだけ。
上部が透明ビニールになっているので、何がどこにかかっているかも見えて便利です。
サイドは空いているので、壁にぴったり設置しているラックなどに適しています。
カバーの真ん中にスリットが入っているので、衣類の取り出しも楽チン。
スリットはマジックテープで簡単に開け閉めできます。
↓今回使用したのはこちら。
●湿気取り
さらに、湿気が気になる場合には、市販の湿気取りを部屋の片隅に置いておきましょう。2ヶ月〜半年に一度は取り替えましょう。
写真/クラスル編集部
まとめ
トランクルームに衣類を収納する場合は、次の3つを念頭に置いて計画しましょう。
Point
- スペースや収納量に合わせて使い勝手のよいラックを選ぶこと
- 形崩れを予防するハンガーを選ぶこと
- ほこりと湿気対策をすること
この収納ポイントは、自宅でも活用することができますので、まずは自宅のクローゼットからチャレンジしてみてもよいかもしれません。次回は、レデイース編をお届けします!
取材・文/福井順子 撮影/野地康之