楽器の保管方法は?保管・収納に適した場所や環境について解説

大切な楽器を長く良い状態で使い続けるためには、適切な保管方法と収納場所の選び方が重要です。楽器は温度や湿度の変化に敏感で、間違った環境に置いておくと変形や劣化、音質の低下を招く恐れがあります。特に木製の弦楽器や管楽器は、わずかな環境変化でも影響を受けやすい繊細なものです。
この記事では、楽器の種類別に最適な保管場所の条件や、自宅で実践できる収納の工夫、さらには自宅以外の選択肢まで詳しく解説します。正しい知識を身につけて、愛用の楽器を最高のコンディションで守りましょう。
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目次
楽器の保管場所選びのポイント
楽器を良い状態に保つためには、楽器の保管に適した環境を正しく理解することが不可欠です。適切な保管場所を選ぶことで、楽器の寿命を大幅に延ばすことができます。
楽器の保管環境について最も重要なポイントは、温度と湿度のコントロールです。この条件が崩れると、楽器の素材が膨張・収縮を繰り返し、深刻なダメージにつながります。
楽器の保管場所選びのポイントは主に以下の3点です。
- 温度と湿度を適切に保つ
- 直射日光と急激な温度変化を避ける
- ホコリや振動から楽器を守る
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
温度と湿度を適切に保つ
楽器の保管に最適な温度は15〜25℃、湿度は40〜60%が目安とされています。この範囲を大きく外れると、木製楽器では割れや反りが発生し、金属製楽器ではサビや腐食が進行します。
特に日本の気候は四季があり、夏は高温多湿、冬は乾燥しやすい特徴があります。このため、季節ごとの環境変化に対応できる保管場所を選ぶ必要があります。エアコンの風が直接当たる場所や、窓際など外気温の影響を受けやすい場所は避けましょう。
温度計と湿度計を設置して、定期的に温度と湿度をチェックする習慣をつけることをおすすめします。特に梅雨時期や真冬は数値が大きく変動しやすいため、こまめな確認が重要です。
直射日光と急激な温度変化を避ける
直射日光は、楽器の塗装の劣化や、素材にダメージを与えることに繋がります。窓のある部屋に楽器を保管する場合は、遮光カーテンを使用するか、日光が当たらない位置に収納することが重要です。
また、急激な温度変化も楽器にとって大きなストレスとなります。冷えた部屋から暖房の効いた部屋への移動時には、ケースに入れたまましばらく置いて、徐々に温度に慣らすことが大切です。この「慣らし時間」を設けることで、結露による内部の水滴発生を防ぐことができます。
ホコリや振動から楽器を守る
ホコリは楽器の表面に付着するだけでなく、可動部分に入り込んで動作不良の原因になります。特に管楽器のキーメカニズムや、弦楽器のペグ部分はホコリの影響を受けやすい箇所です。
専用ケースに入れて保管することで楽器にホコリが付着するのを防ぐことができますが、ケース自体も定期的に清掃することが大切です。ケース内部に除湿剤を入れる場合は、楽器に直接触れないよう注意しましょう。
振動についても注意をしましょう。交通量の多い道路沿いや、家電製品の近くに楽器を保管すると、微細な振動が蓄積して接合部分が緩む可能性があります。振動が発生しづらい場所を選び、必要に応じて防振マットを活用することも効果的です。
楽器の種類ごとの保管方法と注意点
楽器はその素材や構造によって、適切な保管方法が異なります。木製、金属製、電子機器など、それぞれの特性を理解することが重要です。
ここからは以下の4種類の楽器について、保管方法と注意点をそれぞれ詳しく説明します。
- 弦楽器(ギター・バイオリン・チェロなど)
- 管楽器(トランペット・サックス・フルートなど)
- 鍵盤楽器(ピアノ・電⼦ピアノ・キーボードなど)
- 打楽器(ドラム・シンバル・パーカッションなど)
自分の楽器に適した方法で保管することで、長期間にわたってよい状態を保つことができます。
弦楽器(ギター・バイオリン・チェロなど)の保管方法と注意点
弦楽器は木材を主な素材としているため、湿度管理が最も重要なポイントです。乾燥しすぎると木が収縮して割れが生じ、湿度が高すぎると膨張して接着部分が剥がれる恐れがあります。
ギターやバイオリンは、弦を少し緩めた状態で専用ケースに収納するのが基本です。ただし、緩めすぎると逆にネックに負担がかかることがあるため、半音から1音程度緩めるのが適切です。ケース内には楽器用の調湿剤を入れておくと、湿度を保ちやすくなります。
スタンドに立てかけて見せる収納をする場合は、エアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。また、転倒防止のため、安定性の高いスタンドを使用することが大切です。
管楽器(トランペット・サックス・フルートなど)の保管方法と注意点
管楽器は演奏後の水分除去が保管時の状態を大きく左右します。演奏中に内部に溜まった水滴をそのままにしておくと、カビやサビの原因となり、楽器の劣化を早めてしまいます。
金管楽器は演奏後にスワブ(クリーニング用の布)で内部の水分を拭き取り、バルブやスライド部分にはオイルを塗布してからケースに収納します。木管楽器は特にパッドと呼ばれる部品が水分に弱いため、クリーニングペーパーで丁寧に水気を取り除くことが必要です。
フルートやクラリネットなどの分解できる楽器は、組み立てたまま収納せず、各パーツに分けてケースに入れましょう。接合部に負荷がかかった状態で長期間置いておくと、変形の原因になります。
鍵盤楽器(ピアノ・電子ピアノ・キーボードなど)の保管方法と注意点
ピアノは一度設置すると移動が難しいため、最初の置き場所選びが極めて重要です。外壁に面した壁際は温度変化が激しいため、内壁側に設置するのが理想的です。床暖房のある部屋では、直接熱が伝わらないよう断熱材を敷くことも検討しましょう。
アコースティックピアノは定期的な調律が必要ですが、適した環境で保管することで調律の頻度を抑えることができます。キャスター部分には専用の受け皿を使用し、床からの振動伝達を軽減させることも効果的です。
電子ピアノやキーボードは、湿度やホコリによって電子回路が故障する可能性があります。使用しないときは専用カバーをかけてホコリを防ぎ、電源コードは抜いておくことをおすすめします。
打楽器(ドラム・シンバル・パーカッションなど)の保管方法と注意点
ドラムのヘッド(打面)は張りっぱなしにしておくと劣化が進むため、長期間使用しない場合はテンションを緩めておきましょう。シンバルは専用のバッグに入れ、重ねて置く場合は間にクロスを挟んで傷を防ぎましょう。
木製のパーカッション類は弦楽器と同様に湿度管理が重要です。乾燥しすぎると打面が割れることがあるため、適度な湿度を保てる場所を選ぶことが重要です。
スティックやマレットは、曲がりを防ぐために立てて収納するか、平らな場所に寝かせて置くようにします。複数本をまとめてゴムで束ねると、変形の原因になるので避けたほうがよいでしょう。
以下の表で、主な楽器の種類別に適した湿度と注意点をまとめます。
| 楽器の種類 | 最適な湿度 | 特に注意すべき点 |
|---|---|---|
| 弦楽器 | 45〜55% | 湿度変化、弦のテンション |
| 管楽器 | 40〜60% | 演奏後の水分除去、サビ防止 |
| 鍵盤楽器 | 40〜60% | 設置場所の温度変化、振動 |
| 打楽器 | 40〜60% | ヘッドのテンション、湿度変化 |
このように楽器の種類によって保管時に重視すべきポイントが異なります。自分の楽器に適した環境で保管することで、長期間にわたって良い状態を保つことができるでしょう。
自宅での楽器の保管場所の選び方と収納アイデア
多くの方が自宅で楽器を収納していますが、住環境によって最適な場所は異なります。限られたスペースの中でも、工夫次第で楽器の保管に適した環境を作ることは可能です。
ここでは、自宅内で楽器を収納する際の場所選びのコツと、実践的な収納アイデアを紹介します。部屋の特性を理解し、最適なスペースを見つけましょう。
自宅での楽器の保管に適した場所と避けるべき場所
楽器の収納に最も適しているのは、外気温の影響を受けにくい内側の部屋や、クローゼットの中などの空間です。リビングや寝室の内壁側は比較的温度が安定しており、適切な場所といえます。
一方で、以下のような場所は避けるべきです。
- 窓際や日当たりの良い場所
- キッチンや浴室の近く(湿気が多い)
- 玄関や廊下(温度変化が激しい)
- 床暖房の上やエアコンの吹き出し口付近
- 地下室や屋根裏(極端な温湿度変化)
これらの場所に楽器を置いている場合は、できるだけ早く移動させることをおすすめします。やむを得ず条件の良くない場所に置く必要がある場合は、除湿機や加湿器を併用して環境を調整しましょう。
専用ケースとスタンドを活用した収納アイデア
楽器専用のハードケースは、外部環境から楽器を守る最も確実な方法です。温度変化や衝撃から楽器を保護するだけでなく、ケース内の湿度を一定に保つ効果も期待できます。
ケースの選び方としては、以下のポイントを確認しましょう。
- 楽器のサイズにぴったり合ったものを選ぶ
- 内側のクッション材が十分に入っているか確認する
- 密閉性が高く、外気の侵入を防げるものを選ぶ
- 持ち運びやすさと収納のしやすさのバランスを考慮する
日常的に演奏する楽器は、スタンドに立てて見せる収納をするのもひとつの選択肢です。ただし、ホコリや日光の影響を受けやすいため、専用のカバーをかけたり、直射日光を避けられる場所を選ぶなどの対策が必要になります。
湿度調整グッズを使った収納アイデア
楽器用の湿度調整剤やダンピット(加湿用品)を活用することで、ケース内の湿度を安定させることができます。これらのグッズは楽器店やオンラインショップで手軽に購入可能です。
調湿剤には大きく分けて、吸湿タイプと双方向タイプがあります。吸湿タイプは湿度が高いときのみ効果を発揮しますが、双方向タイプは乾燥時には放湿し、高湿時には吸湿する機能があります。日本の気候には双方向タイプが適しています。
部屋全体の湿度管理には、除湿機と加湿器を季節に応じて使い分けることが効果的です。デジタル湿度計を設置して、常に楽器に適した湿度を維持できるよう調整しましょう。特に梅雨時期は除湿機の稼働が必須となります。
自宅以外で楽器を収納する選択肢と活用法
自宅のスペースに限りがある場合や、演奏頻度が低い楽器については、自宅以外の場所を活用する方法もあります。それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあるため、自分の状況に合った方法を選びましょう。
ここからは自宅外の楽器の収納場所を2つ紹介します。
- トランクルーム
- 楽器専門の預かりサービス
外部の収納スペースを利用する際は、楽器に適した環境が整っているかどうかを事前に確認することが重要です。
トランクルーム
屋内型トランクルームは、楽器の収納場所として有効な選択肢のひとつです。 屋内型トランクルームは一棟まるごとトランクルーム用に建設された建築型や、ビルやマンションの一部の屋内に設置されたトランクルームのことです。屋内型トランクルームの中には空調・除湿設備のある物件もあり、気温変化や湿気に弱い荷物の収納に向いている場合が多いとされています。
トランクルームを選ぶ際には、以下の点を確認することが大切です。
- 空調設備の有無
- 24時間出し入れが可能かどうか
- セキュリティ対策の充実度
- 車での搬入が可能かどうか
- 料金と契約期間の条件
ただし、すべてのトランクルームが楽器に適しているわけではありません。屋外型のコンテナタイプは外気温の影響を受けやすく、楽器の収納には向かない場合があります。必ず見学して環境を確認してから契約するようにしましょう。
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楽器専門の預かりサービス
楽器専門の預かりサービスは、温湿度が管理された専用倉庫で楽器を保管してもらえる点が大きなメリットです。楽器に特化した環境が整っているため、安心して預けることができます。
このようなサービスでは、定期的なメンテナンスや状態チェックがオプションで付いている場合もあります。長期間演奏しない楽器を預ける場合には、こうした付加サービスの有無も選択のポイントになります。
ただし、楽器専門サービスは料金が高めに設定されていることがあります。費用対効果を考慮し、楽器の価値や使用頻度に応じて判断することが重要です。
楽器の収納場所としてのトランクルームの活用メリット
トランクルームは楽器の収納場所として活用できるだけでなく、自宅の収納スペース不足解消に役立ちます。ここでは、具体的にどのような利点があるのかを解説します。
主なメリットは以下の3点です。
- 空調設備が整備されている
- 自宅の居住スペースを圧迫しない
- 24時間利用可能でセキュリティも安心
空調設備が整備されている
空調設備が備わっている屋内型トランクルームであれば、楽器の収納環境として適している場合も多いです。
特に日本の夏場の高温多湿は楽器にとって大敵ですが、空調設備が備わっている屋内型トランクルームなら、カビの発生や接着剤の剥がれ、木材の歪みといったトラブルを防ぎやすくなります。自宅で24時間エアコンを稼働させ続けるよりも、コストパフォーマンスが良い場合もあります。
自宅の居住スペースを圧迫しない
ドラムセットやコントラバスのような大型楽器、あるいはアンプやスピーカーなどの機材は、自宅に置くとかなりのスペースを占有してしまいます。また、ギターやベースを複数本所有しているコレクターの方にとっても、収納場所の確保は悩みの種でしょう。
トランクルームを利用することで、自宅の生活空間を広く保ちながら、大切な楽器を無理なく収納することができます。家族に気兼ねすることなく、趣味の道具を大切に収納できる「第二の部屋」として活用できるのが大きな魅力です。
24時間利用可能(※一部を除く)でセキュリティも安心
屋内型トランクルームは、防犯カメラや入退館管理システムなどのセキュリティ対策が充実している場合が多いです。自宅に楽器を置いておけない場合でも、トランクルームなら安心して収納することができます。
また、24時間365日出し入れ可能な施設を選べば、深夜の練習や早朝のライブ移動など、自分のスケジュールに合わせて自由に楽器を持ち出すことが可能です。自宅以外の場所にありながら、自分の倉庫のように手軽に使える利便性は、アクティブに活動する音楽家にとって大きなメリットといえるでしょう。
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楽器の収納場所にお困りなら、トランクルームも検討しよう
楽器の収納場所選びは、楽器の寿命と音質を維持するための重要な要素です。温度15〜25℃、湿度40〜60%を目安に、直射日光や急激な温度変化を避けた環境を整えましょう。
弦楽器、管楽器、鍵盤楽器、打楽器それぞれに適した保管方法があり、素材や構造の特性を理解した上で対応することが大切です。専用ケースや湿度調整グッズを活用し、定期的な環境チェックを習慣にしてください。
楽器を収納するために十分なスペースがない場合は、トランクルーム活用も選択肢の1つです。トランクルームを活用することで、自宅の居住スペースを確保することができるでしょう。ただし、楽器の収納に適した環境かどうかを事前に確認し、大切な楽器を最適な状態で守る工夫を続けることが重要です。
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調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
※屋内型、屋外型の合計掲載物件数・屋外型の掲載物件数において物件数 No.1
※「指定領域」=レンタルスペースの物件数の情報をWeb で公開している 8 社(エリアリンク社独自調査。2022年3月時点のウェブ上での屋内型、屋外型の合計掲載物件数・屋外型の掲載物件数上位8社)を対象として、物件数を No.1 検証調査
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監修

エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年 整理収納アドバイザー1級 取得
2024年 防災士 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
災害大国の日本でお家の整理収納は非常時にも役立つという思いもあり、本格的に防災について学ぼうと防災士を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納 × 防災 × トランクルームで、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。

