ギターの収納方法とは?最適な環境や役立つアイテム、注意点を解説
ギターは人気の楽器ですが、お手持ちのギターの収納方法や収納場所に困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ギターを収納するのに最適な環境や収納方法、収納に役立つアイテム、注意点を解説します。ギター初心者の方やギターを複数本お持ちの方は、是非参考にしてください。
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ギターを収納するのに最適な環境
エレキギターやアコースティックギターは温度や湿度、季節ごとの気候を考慮した環境で収納することが重要になります。
ギターの収納に最適なのは以下のような環境です。
- 最適な湿度・温度が保たれている場所
- 直射日光が当たらない場所
それぞれの環境を具体的にみていきましょう。
最適な湿度・温度が保たれている場所
ギターにとって最適な湿度と温度は以下になります。
- 湿度:45~55%程度
- 温度:20~25℃程度
湿度が低い乾燥した環境ではフィンガーボードや表面板が割れてしまったり、ネックが順反りして弓状に変形してしまいます。また、湿度が高い環境では、ギターが水分を吸収しネックが山なりに沿ってしまうこともあります。
温度に関しては20〜25℃程度が最適とされ、特に寒暖差に気をつけることが重要です。年間を通して気温変化が少ない環境での収納が理想です。
直射日光が当たらない場所
ギターは直射日光が当たらない場所に収納しましょう。ギターが直射日光に当たるとギターの温度が上昇し、ボディ割れやネックが変形する原因になります。
ギタースタンドを使って窓際に置く場合は、遮光カーテンを利用するなどの工夫が必要です。
ギターの収納方法
ギターは環境によって破損しやすいデリケートな楽器です。ギターをできるだけキレイな状態で収納する方法は以下の4つになります。
- ギタースタンド・ラック
- ギター専用ケース
- ギター専用収納庫
- 壁掛け収納
ギターを収納する方法をそれぞれ見ていきましょう。
ギタースタンド・ラック
ギタースタンドやラックは部屋に設置しやすく、ギターをインテリアとして見せることもできる収納方法です。ギターはネックが反ってしまうと弦が浮いてしまい、弾きにくくなりますが、スタンドに立てかけておけばネックの反りを防止してくれます。
ギター専用ケース
ギター専用ケースは衝撃やホコリ、湿気からギターを守ってくれます。ギターケースは大きく分けてハードケースとソフトケースの2種類があります。
ハードケースは耐久・保護性が高く長期間収納する場合におすすめです。ソフトケースはシンプルな作りで軽量ですが、耐久性にやや欠けます。
ギター専用収納庫
ギター専用の収納庫を利用して収納する方法もあります。ギター専用収納庫は自宅に設置できるもので、コンセントに挿すだけでギターに最適な環境を保ってくれます。
耐久性も高く便利ですが、ギタースタンドやギターケースと比較すると高額になる傾向があります。
壁掛け収納
楽器店のように、ギターを壁に掛けて吊るす収納方法もおすすめです。壁にギターハンガーなどを直接取り付けることで、ギタースタンドよりも省スペースで収納できます。
インテリア感覚でギターを飾りたい方にもおすすめの収納方法です。ただし、賃貸物件などでは壁に穴を開けられない場合もあるので事前に確認しておきましょう。
ギターの収納に役立つアイテム
ギターを収納する際には、アイテムを活用することで収納がしやすくなります。以下のようなアイテムを活用しましょう。
- ギターフック
- メッシュラック
- ギターハンガー
アイテム別に特徴や使い方をご紹介します。
ギターフック
ギターフックはギターを壁などに吊り下げ可能にするアイテムです。ギターフックのメリットは収納スペースを取らないところと、インテリアとして見せる収納にできるところです。
ギターフックの中にはネックを置くと自動的にロックされ、ギターの落下を防止してくれるものもあります。
メッシュラック
賃貸物件などにお住まいで壁に穴を開けられない場合には、メッシュラックを利用しましょう。設置したメッシュラックにギターフックを引っ掛け、そこにギターを吊り下げる方法です。
突っ張り棒とメッシュラックが一体になったパーテーションタイプなら、壁に穴を開ける必要がないのでおすすめです。
ギターハンガー
ギターハンガーはギターフックと同様に、ギターを吊り下げて収納できるアイテムです。クローゼットのポールや突っ張り棒に直接引っ掛け、ギターを吊り下げて収納するタイプのギターハンガーもあります。
クローゼットなどにギターハンガーを設置する場合は、服がギターの弦やパーツに引っかかる恐れがありますので注意しましょう。
ギターを長期間収納・保管する場合の注意点
ギターは温度や湿度の整った場所で収納、保管するのが基本です。特にギターを収納したり、長期間保管する場合には、以下のような点に気を付けて収納するとよいでしょう。
- 収納する前にお手入れをする
- ハードケースに収納・保管する
- 壁に立てかけない
- グリップを上にする
- アームを外す
- 夏・冬で保管方法を変える
- 弦を軽く緩める
ギターを収納したり、ギターを長期間保管する際の注意点をそれぞれご紹介します。
収納する前にお手入れをする
ギターは一度でも使用すると手垢や汗が付着します。汚れをそのまま放置するとシミやサビの原因になるので、パーツごとに適したお手入れをした上で収納しましょう。
ボディや弦の汚れはクリーニングクロスで拭き取ります。オイルを使えばボディやネックの表面に付着した手垢や汗をキレイに落とせるのでおすすめです。
フレットを磨く際は研磨剤を使用します。指板は乾燥防止にオイルを染み込ませたのち、光沢が残る程度にクロスで拭き上げを行いましょう。
ハードケースに収納・保管する
ギターを長期間保管するならハードケースに収納しましょう。ハードケースは外部からの衝撃からギターを守るだけでなく、外気の影響も受けにくくなります。
ソフトケースはハードケースに比べて軽量で安価ですが、衝撃に弱く熱や湿気を通過させてしまうため、ギターが劣化するリスクが高くなります。
壁に立てかけない
壁に立てかける収納方法はギターを傷つける原因になります。ギターを直接立てかけると倒れやすくなるだけでなく、ネックへの負担が大きくなります。
ネックは長期間負荷がかかると反りやねじれが発生するので注意が必要です。ギターを立てて収納したい場合には、ギタースタンドなどを利用するようにしましょう。
グリップを上にする
ギターを収納する際には、グリップを上にして立てることが大切です。ギターを横にして床に置くとネックに負荷がかかります。
ギターケースに収納する場合でも横置きせず、ヘッドとグリップを上にしましょう。
アームを外す
アームとは、連続的に揺らして変動させることで音程にビブラートを与えるパーツであり、ビブラート・ユニットと呼ぶこともあります。
アームが付いているギターを所有している場合、アームを取り外してから収納しましょう。アームを付けたままギターケースに入れると、蓋でアームが押されブリッジが浮いた状態になってしまいます。
ただし、収納時にアームを取り外す必要がないギターもあるので確認しておきましょう。
夏・冬で保管方法を変える
ギターを保管する際に大切なポイントは寒暖差を少なくすることです。日本は季節によって温度や湿度が大きく変わるため、季節ごとに保管方法を変えることが大切です。
夏場は高温で湿度が高くなり、ギターの故障や害虫が発生する可能性が高くなります。冷房や除湿機を利用してギターを保管しましょう。
冬場は乾燥によるボディのひび割れが起こりやすくなるので、加湿器で湿度を保つなどの対策が重要になります。
弦を軽く緩める
ギターを長期間収納、保管する際は弦を少し緩めておきましょう。弦を緩めることでネックの反りを防止できます。
また、弦が伸びるのを防ぎ、弦のテンションを守ることができます。
ただし、ギターによっては弦が張った状態を基本に設計しており、弦を緩める必要がないとするメーカーのものもあります。
大切なギターの収納にはトランクルームも検討しよう
ここまでギターを収納するのに最適な環境や収納方法、収納に役立つアイテム、注意点を解説してきました。ギターは年間を通して温度や湿度の変化が少ない環境に収納するのが理想です。
自宅でギターを収納する環境を整えるのが難しい場合は、トランクルームの利用を検討してみるのはいかがでしょうか。トランクルームとは自宅の収納の延長として利用できる収納スペースで、主に屋内型と屋外型の2種類があります。
ギターの収納には、空調設備が整備されている「屋内型トランクルーム」の方が向いている場合が多いとされています。ギターの収納方法は、その収納環境を吟味した上で選択するようにしましょう。
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監修
エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年8月 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年5月 整理収納アドバイザー1級 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納の知識とトランクルームを掛け合わせ、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。