台風対策の基本と窓ガラス・カーポート・バイクへの台風対策を紹介

台風などの自然災害の被害を防ぐためには、日頃の対策や備えが大切です。

この記事では、台風対策の基本や、被害が出やすい窓ガラス・カーポート・バイクの台風対策を、それぞれ詳しく解説します。

自宅でできる台風対策を知りたい方や、どうやって備えるべきか分からない方は、ぜひ参考にしてください。

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台風対策の基本

台風の被害を未然に防ぐためには、以下の台風対策の基本を覚えておきましょう。

対策	詳細
家の外への備え	・窓や雨戸の施錠 ・風で飛ばされそうな物の固定 ・排水口を掃除し、水はけをよくする
家の中への備え	・非常用アイテムの確認 ・断水に備えた水の確保 ・非常用食品の準備
避難場所の確認	・避難経路を含めた避難場所の確認 ・家族との連絡方法を確認
台風情報の確認	・「台風情報」や「警報・注意報」などの最新情報の確認 ・テレビ、ラジオ、気象台ホームページから最新の情報を入手
不要な外出を控える	・外出は控え、危険な場所には近づかない

家の外、中だけの備えではなく、避難所の場所、台風情報も確認しておきましょう。台風が近づいてきたら不要な外出を控えることも大切です。

以下の記事では、家の外、中での対策、台風接近前からできる日頃からの備えなどをまとめていますので、あわせてチェックしてみてください。

関連記事：台風への備えは万全？家での対策や用意すべきアイテムを解説

窓ガラスへの台風対策

台風により窓ガラスが割れると、けがや事故につながる恐れがあります。台風が上陸する前に、以下のような窓ガラスへの対策を行いましょう。

• 防災安全性の高い窓ガラスや雨戸の設置を検討する
• 風で飛びそうな物は室内へしまう
• 養生テープや飛散防止フィルムを貼る
• 窓の開口部をロック

それぞれを具体的に解説します。

防災安全性の高い窓ガラスや雨戸の設置を検討する

台風によって窓ガラスが割れるのを防ぐためには、防災安全性の高い窓ガラスの導入や雨戸の設置も検討してみましょう。

防災安全性の高い窓ガラスには、割れてもガラスが飛散しにくく、耐貫通性などを備えているといった特徴が挙げられます。台風だけでなく、防犯への効果も期待できる点もメリットの1つといえるでしょう。

雨戸は台風対策として有効ですが、設置には条件があるため注意が必要です。例えば、高層階や、建物自体の許容重量がオーバーしている場合には設置ができません。事前に管理会社に雨戸の設置が問題ないかを確認しておきましょう。

風で飛びそうな物は室内へしまう

台風が接近しつつあるタイミングであれば、窓ガラス周辺の荷物や、庭にある物干竿、植木鉢など、飛んでいきそうな物は室内にしまいます。

室内に物をしまうことは、自宅への被害のみならず、近隣の住宅への被害を防ぐためにも大切です。台風による被害を最小限に抑えるためにも、早めに物をしまいましょう。

養生テープや飛散防止フィルムを貼る

窓ガラスが割れないように、養生テープや飛散防止フィルムを貼っておきます。ただし、養生テープや飛散防止フィルムは最低限の対策であり、テープやフィルムが貼られていない部分に飛来物があたると、窓ガラスは簡単に割れてしまいます。

より安全性を高めるためには、ダンボールとガムテープを使った窓ガラスの飛散防止方法がおすすめです。ガムテープでダンボールを窓枠に貼り付け、ダンボールの重なる部分はガムテープでつないでおきましょう。

窓ガラスは割れやすいため、念入りに対策しておくことが重要です。

窓の開口部をロック

養生テープや飛散防止フィルムなどを貼り終えたあとは、窓の開口部をロックし、不要な開閉を控えましょう。

また、窓や網戸のはずれ止めをセットしているかも確認します。はずれ止めをセットしていない窓や網戸は強い風ではずれる可能性があります。はずれ止めは台風などによって生じる窓や網戸の脱落、落下防止を回避する部品のため、事前にセットしておくとよいでしょう。

カーポートへの台風対策

台風時は、カーポートへの対策も必要です。カーポートが飛ばされるとカーポートが破損するだけでなく、家や外壁などが損傷する可能性もあります。

このような事態を防ぐためにも、カーポートへは以下の対策を実施しましょう。

• カーポート内の物を室内へしまう
• カーポートを補強する
• カーポート屋根のネジ類を固定する

それぞれ詳しく解説します。

カーポート内の物を室内へしまう

カーポートには自家用車だけでなく、自転車や子供のおもちゃ、ガーデニング用品、カー用品などを置いていることがあります。それらの物は事前に室内にしまっておきましょう。

台風でカーポート内の小物が飛ばされると、カーポートや家の外壁にぶつかって事故につながるおそれがあります。

カーポートを補強する

カーポートが飛ばされないよう、台風が近づく前にカーポートを補強することも大切です。カーポートの補強方法として以下の3つがあります。

補強方法	詳細
母屋補強材を入れる	・カーポート母屋の柱の中に補強材を入れ、折れにくくする方法 ・母屋補強材を入れるためには、一度カーポートを分解する必要がある
屋根ホルダーを設置する	・カーポートの屋根部分をおさえこむように屋根ホルダーを設置し、ビス止めして固定する方法 ・屋根ホルダーを取り付けることで屋根が吹き飛ぶことを防ぐ
サポート柱を設置する	・片側支持タイプで柱がない箇所に後付けでサポート柱を設置し、負荷を軽減する方法 ・後付けでサポート柱を設置できないタイプもあるため注意

母屋材とは、カーポート屋根の奥に向かって通っている部材のことです。この母屋材の中に母屋補強材を入れることで折れにくくなります。

また、屋根ホルダーはカーポートの屋根に設置するアルミ製の補強アイテムです。暴風などで吹き飛ばされるリスクを軽減してくれるでしょう。

すでに設置されている片側支持タイプの柱がない箇所にサポート柱を設置しておくと、片方だけに負荷をかけずに済むため、おすすめです。

カーポート屋根のネジ類を固定する

カーポート屋根のネジ類をしっかりと固定することも大切です。固定しているネジやボルト、ビスなどが緩んでいると、カーポート屋根が吹き飛ばされる可能性が高まります。

ただし、屋根にネットをかけたり、テープなどで補強したりする方法は絶対に避けましょう。カーポート屋根が全面で強風を受けてしまい、支柱が曲がったり、屋根全体がフレームごと吹き飛ばされたりする危険性があります。

台風でカーポートの屋根が飛ばされないか心配な場合は、台風が近づく前にあらかじめ屋根板を外しておくという方法もあります。

バイクへの台風対策

台風が上陸すると、バイクの転倒被害が発生しやすくなります。大切な愛車を守るために、バイクへの台風対策として以下を実施しましょう。

• 屋内にしまう
• サイドスタンドを使う
• 防水処理をする
• ハンドルを左に切る
• バイク専用トランクルームを活用する

それぞれ詳しくみていきます。

屋内にしまう

台風からバイクを守る最も理想的な方法は、車庫やガレージなどの屋内にしまうことです。屋内に場所がない場合は、時間貸しの屋内駐車場や、バイク専用のトランクルームを利用するのも1つの方法です。

バイク専用トランクルームの詳細は、後述します。

サイドスタンドを使う

バイクのサイドスタンドを使うのも台風対策として有効です。

センタースタンドは直立状態でバイクを駐輪できるため、通常時であればサイドスタンドを使用する場合よりもバイクが安定します。一方、台風などの強風が吹く状態では、タイヤが浮き設置面積が減ることで、バイクが転倒しやすくなるともいわれています。

サイドスタンドなら、前輪・サイドスタンド・後輪の3点支持で車体を安定させることができ、転倒のリスクを抑えられます。 そのため、サイドスタンドも忘れずに使用しましょう。

防水処理をする

台風の際には大量の雨が横殴りに降りかかるため、防水処理も重要です。マフラーエンドや鍵穴、タンクキャップに雨が侵入しないよう、養生テープなどを使ってマスキングしておきましょう。

これらの部品に水が侵入してしまうと、漏電を起こす可能性があるため注意が必要です。

ハンドルを左に切る

ハンドルは左に切って、念のためにハンドルロックもしておきます。

ハンドルを左に切ることで、サイドスタンド側に重さがかかり、バイクの転倒リスクが軽減できるでしょう。

バイク専用トランクルームを活用する

前述したとおり、バイクを台風から守るためには、屋内にしまうのがおすすめです。屋内に置く場所が確保できない場合は、バイク専用トランクルームを利用しましょう。

バイク専用トランクルームには、ボックスタイプ、屋外駐輪場タイプ、ガレージタイプなどがあります。ボックスタイプやガレージタイプなら台風による雨風をしのげるだけでなく、日々のバイク置き場としても活用可能です。

バイク専用トランクルームの中には電動シャッター、防犯カメラなどの設備が充実しているタイプもあるため、バイクの置き場所として検討してみましょう。

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台風対策は事前に準備をして被害を最小限に抑えよう

ここまで、台風対策の基本や、被害が出やすい窓ガラス・カーポート・バイクの台風対策を解説してきました。

台風対策は事前の準備がとても大切です。台風が近づいてから慌てないためにも、事前に対策方法を確認しておきましょう。

また、台風の雨風をしのげるトランクルームも、大切なバイクの置き場所におすすめです。

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