家への水害対策って?緊急時の行動や日頃からの備えまで水害対策を紹介

水害とは、洪水や高潮、氾濫などを含む水による災害の総称です。
日本は、世界的に見ても降水量が多く、水害リスクの高い国です。海や河川の⽔位より低い⼟地に都市があることや、都市化による雨水の浸透しにくさなども、水害リスクを高める要因となっています。
近年は、大雨や台風による水害が各地で頻発しており、「もし自宅が水害に遭ったら…」と不安に思う方も多いでしょう。
この記事では、緊急時の行動から日頃の備えまで、水害対策についてわかりやすく解説します。家族や住まいを守るために、今できることを確認しましょう。
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水害対策(1)家への水害対策
家への水害対策の代表的なものとしては、以下の4つが挙げられます。
- 土のうを設置する
- カーステップ・プランターなどを屋内へしまう
- 雨水枡や側溝のつまりを取る
- 防災グッズや備蓄品を確保する
万が一、水害のリスクが高まったタイミングでは、これらの対策を速やかに行いましょう。具体的な内容を1つずつご紹介します。
土のうを設置する

家への水害対策として代表的なのが、土のうの設置です。土のうとは、砂や土を入れた袋で、水の侵入口になる箇所へ設置すると、住宅の浸水を防げます。
土のうを積むポイントは、互い違いになるように積み重ね、隙間なく敷き詰めることです。土のう同士が密着すると、水害対策の効果が高まります。
土のうは、ホームセンターやオンラインショップなどで購入できるため、万が一に備えて購入しておくとよいでしょう。水で膨らむ吸水土のうもおすすめです。
カーステップ・プランターなどを屋内へしまう
台風や豪雨の予報がでた際には、カーステップやプランターなどを屋内にしまいましょう。
屋外に置かれた物が雨水枡(うすいます)を塞いでしまうと、水が流れず、浸水の危険が高まります。雨水枡とは、雨水を集めて、排水路へ流すための設備です。雨水枡を塞ぐ要因となる物は、置きっぱなしにしないよう注意しましょう。
雨水枡や側溝のつまりを取る

雨水枡や側溝のつまりを取っておくことも、水害対策の1つです。ゴミや枯葉が溜まっていると、水の排水が遅くなり、浸水のリスクが高まります。
雨水枡や側溝は、定期的にできる範囲で掃除をし、スムーズに水が流れるようにしておきましょう。枯葉が落ちやすいシーズンは、大量の葉が溜まることもあるため、こまめに掃除しておくのがおすすめです。
防災グッズや備蓄品を確保する
水害が起こった場合、1階は浸水する可能性があります。防災グッズや備蓄品が水に濡れないよう、2階や屋根裏など、できるだけ高い場所へ移動させて確保することを忘れないようにしましょう。
家屋内の水位が上昇した時に備えて、2階や屋根裏に登れる縄はしごも準備しておくと安心です。
関連記事:防災グッズの収納場所や収納アイテム、トランクルーム活用法をご紹介
水害対策(2)緊急時にすべき行動・心がけ
水害はいくら備えていても、完全には避けられないものです。万が一に備えて、緊急時にすべき行動や心がけを知っておきましょう。
緊急時にすべき行動や心がけは、以下の3つです。
- 警戒や警報・避難指示に従う
- 単独で行動しない
- 避難時の荷物は必要最小限にする
あらかじめどのように行動すべきかを確認し、いざという時にも焦らず行動できるようにすることが大切です。
警戒や警報・避難指示に従う
市区町村から出される警戒や警報、避難指示には、速やかに従いましょう。
避難指示が出た時には、すでに危険が迫っている状況です。猛烈な雨などが降れば川はあっという間に増水し、短時間で氾濫することもあります。
「まだ大丈夫だろう」といった、自己判断は非常に危険です。自治体や警察、消防などの指示に従い、命を守る行動をとりましょう。
単独で行動しない
水害発生時の単独行動は危険です。浸水や冠水が始まっている場合、安全の確保が難しくなります。けがをしたり、川に流されたりする恐れがあり、一人では助けを呼ぶのも困難です。救助までに時間がかかり、命に関わる可能性も高まります。
緊急時には、家族や近隣の方と声を掛け合い、できるだけ複数人で行動することを心がけましょう。
避難時の荷物は必要最小限にする
避難時に持ち出す荷物は、必要最小限にします。荷物が多すぎると、移動の妨げになり、速やかに避難できません。
水害時は、冠水した道路を歩いて避難することもあります。水の中は思った以上に歩きづらく、荷物が重いとバランスを崩して転倒する危険が高まります。荷物はリュックに入れて、両手を自由にしておくことも大切です。
水害対策(3)日頃からの水害への備え
水害対策は、日頃から備えておくことが重要です。すぐにできる水害の備えは、以下の4つです。
- 防災グッズや防災備蓄品などを準備する
- 避難場所や避難ルートを確認する
- 屋根や外壁のメンテナンスをする
- 天気予報や気象状況を確認する
それぞれの対策について、具体的に解説します。どの対策も難しいものではありません。日頃から防災意識を高め、あらかじめ備えておくと、万が一水害に遭った際にも冷静に対応できます。
防災グッズや防災備蓄品などを準備する
日頃から、防災グッズや防災備蓄品などを準備しておきましょう。
懐中電灯やラジオ、スマートフォンの充電器、非常用トイレなど、災害発生時に身を守るためのアイテムは、すぐに取り出せる場所に収納しておきます。
水や非常食などの防災備蓄品は、最低でも1人あたり3日分を目安に準備しておくことが推奨されています。水害時は、ライフラインや物流が停止する可能性もあり、復旧するまでの間を乗り切るために備蓄は欠かせません。
食品備蓄は、ローリングストック法がおすすめです。普段から食品を少し多めに買いだめしておき、賞味期限が近い食品から消費していきましょう。消費した分は買い足して補充するというサイクルを繰り返すことで、常に一定量の食料備蓄を維持できます。
関連記事:防災備蓄品には何が必要?アイテム一覧やローリングストック法など解説
避難場所や避難ルートを確認する
避難場所や避難ルートは、自治体が提供している「防災マップ」や「ハザードマップ」などで確認できます。慌てずに避難するためにも、どこに避難すればいいのか、どのルートを通ればよいのかを調べておきましょう。
集合住宅に住んでいる場合は、非常口や非常階段の確認をしておくことも大切です。
屋根や外壁のメンテナンスをする
住宅の屋根や外壁は、定期的にメンテナンスしておきましょう。ひび割れや傷がなくても、劣化によって雨水が内部に染みこみ、雨漏りを起こすこともあります。天窓は雨漏りの原因になりやすいため、忘れずにチェックしておきましょう。
定期的にメンテナンスをし、必要に応じて補修しておくと、水害からの被害を最小限に抑えられます。
天気予報や気象状況を確認する
天気予報や気象状況を確認する習慣は、水害対策に重要です。特に、梅雨時や台風シーズンなど水害リスクが高まる時期には、テレビやラジオ、新聞などの天気予報に注目するようにしましょう。
天気が急変し「記録的短時間大雨情報」が発表されることもあります。天気予報や気象情報をこまめにチェックし、急な天候の変化に早めに備えることが大切です。
水害対策としてのトランクルーム活用法

水害対策として、トランクルームの利用もおすすめです。トランクルームは、スペースを貸し出すサービスで、自宅の収納スペースの延長としても利用できます。
十分な備蓄品を用意しても自宅に置く場所がないというケースは少なくはありません。そのような場合には、トランクルームを防災備蓄品の収納場所として活用する方法があります。
トランクルームを活用すれば、必要な量の防災備蓄品を確保しながら、生活スペースも圧迫せずに済みます。トランクルームを利用している方の中には、災害時に自宅が被災した場合、トランクルームを家族の集合場所と決めている方もいるようです。
また、自宅が1階にある場合や、ハザードマップで浸水想定区域にある場合などは、浸水へのリスクが高まります。
ハローストレージのトランクルームでは、屋外型でも2階がある物件や、屋内型の物件もあります。自宅の浸水リスクが心配という方は、備蓄品だけでなく、思い出の品や大切なコレクションをトランクルームに収納しておいた方が安心できるかもしれません。
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関連記事:トランクルームとは?使い方や選び方、メリットを徹底解説
水害対策としてトランクルームも選択肢の1つに
ここまで、家への水害対策について解説しました。日頃から水害対策を進めていくことが、自宅や命を守ることにつながります。
水害発生時はライフラインが止まることも想定されるため、防災グッズや防災備蓄品などは、家族の人数に応じた十分な量を確保しておきましょう。
自宅に防災備蓄品を収納するスペースがなかったり、自宅が浸水しやすい地域にあったりする場合には、高台やハザードマップで浸水の想定区域外にあるトランクルームの活用も検討しましょう。トランクルームの活用によってリスクを分散することが、水害対策の一つになります。
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エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年 整理収納アドバイザー1級 取得
2024年 防災士 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
災害大国の日本でお家の整理収納は非常時にも役立つという思いもあり、本格的に防災について学ぼうと防災士を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納 × 防災 × トランクルームで、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。