生き方

モノを愛する人の暮らし
「I am a collector」

それを見ると心が躍り、つい集めたくなってしまう。自分の心を豊かにするアイテムやグッズに囲まれて過ごす日常はどんなにか幸せなことでしょう。そこで、自分のお気に入りをコレクションしている方々にインタビュー。他人から見れば何の変哲もないモノであっても存在自体が愛おしく感じられるものが人生を確実に豊かにしてくれる。そんな素敵な人生を送っている人たちのストーリー。

Vol.2 靴は自分の歴史を作ってくれたマストアイテム。
思い入れがあるからこそ大切に持ち続けたい

素敵な人生を送る今回のコレクターは…

スタイリスト 弓桁いずみさん

プロフィール
1977年生まれ。静岡県出身。スタイリストの青木貴子氏に師事し、23歳で独立。『美人百花』『andGIRL』などのファッション誌、『にじいろジーン』、『ヒルナンデス』といったテレビ番組をはじめ、カタログ、webのスタイリングを担当するなど幅広く活躍。骨格診断やパーソナルカラーアナリスト、顔タイプアドバイザーなどの資格を持つ。
弓桁さんのインスタグラム Instagram:@izumiyumigeta

駆け出しの頃の自分に自信を与えてくれた一足

小さい頃から人形を使って着せ替えごっこをすることが大好きだったという弓桁いずみさん。ファッションの仕事に憧れ、都内の専門学校へ進学。念願かなってスタイリストの仕事に就くことができたのは20歳のとき。

「リースのために名だたるハイブランドのプレスへ出向き、スタイリングをし、撮影の現場に立ち会う。ファッション業界は『好き』だけではやってはいけない、実力と経験がものを言う世界です。スタイリストとして半人前の私は、それこそ百戦錬磨の編集者やプレスの方相手にどうやったら信頼を得てもらうか必死で考えていました」

中央のグッチの靴はコレクションのきっかけとなった一足。両脇の2足は世界中のファッショニスタが憧れる「マノロ ブラニク」のハンギシ。

いかにして自分の格を上げるか。そう考えていたときにふと目に止まったのがハイブランドの靴。

「『ファッションはまず足元から』とも言われるくらい、靴はスタイリングするときのキーアイテムです。なかでもハイブランドの靴は圧倒的な存在感を放つまるでアートのようなもの。そうした靴を履くことで自然に背筋が伸び、自分に自信が持てるような気がして。それで、美しいフォルムにひと目ぼれしたグッチのピンヒールを清水買い(笑) そこからスイッチが入り、私の靴コレクションがスタートしました」

100足ある靴はシーズンごとに3カ所に分けて収納

「靴との出会いは一期一会」と話す弓桁さん。シーズンの頭になると各ブランドの動向を把握するためにも新作をチェックしにショップへ。
「デザイナーのこだわりが凝縮された靴は見ているだけでパワーをもらえる気がするんです。ひと目ぼれして購入することもありますし、気に入ったデザインをリピート買いすることもあります。どの靴も思い入れがあるので捨てられず、当然ながら靴は増えるばかり。今で100足くらいでしょうか」

スタイリストになってから集めた靴はおよそ100足!「どの子も思い入れがあって断捨離なんて絶対に無理(笑)」

100足はあるという靴はいったいどうやって収納を?

「靴の収納場所は3カ所。 私の場合、季節ごとに衣替えを行うのですが、それぞれのシーズンで使用頻度の高い日常履きのものはシューズボックスに収納。パーティー用のヒールなど準レギュラー的な靴は寝室の壁際に箱ごと重ね置き。リゾート用など使用するシーンが限られているものはベッド下へ収納しています」

1カ所目
シューズボックス下段に収まっているスタメンたちは50足ほど。

「洋服に合わせてコーディネートしやすいように淡い色から濃い色に並べるのもポイントです」
シューズボックスの上段はジョギングなどで履くスニーカーがメイン。

2カ所目
寝室の壁際には、準レギュラーな靴たちが

キレイ目のパンプスやパーティー用の靴は箱にブランド名と靴の特徴を書いたメモ紙を貼ってストック。

3カ所目
ベッド下の引き出しは限られたシーンの靴

リゾート用のサンダルや高さがありすぎてシューズボックスに収まらない靴をイン。

「靴コレクションは自分の歴史そのもの」

スタイリストとして駆け出しの頃に購入した一足のハイブランドシューズがきっかけで今では100足におよぶ靴をコレクション。お気に入りのモノを集めることは弓桁さんにとってどんな意味があるのでしょうか。

「『マノロ・ブラニク』のハンギシは海外旅行での最後のディナーに履く一足として、スーツケースに必ず入れるんです」

「ヨーロッパのことわざに『よい靴は素敵な場所に連れていってくれる』という言葉がありますが、まさにそのとおり。よい靴を履いていたおかげでとても良い仕事をさせて頂き、素敵な方々との出会いにも恵まれました。自分にとってここにある靴はスタイリストとしての歴史であり、生きた証し。それぞれに愛着があり、この靴を履いてこんな仕事をした、あんな場所に行ったという思い出が詰まっています。何より嬉しいのは、20年前の靴が今も現役で履けていること。例え昔の靴でもそこはスタイリストの腕の見せ所。トレンドの服と組み合わせることでずっと現役で活躍させることができるのです。

難点といえば、家の収納に限りがあること。今後も靴のコレクションは増え続ける予定なので湿気や乾燥対策もできるトランクルームなどを借りて、オフシーズンの靴は収納できたらいいなと思っています」

kurasul編集部が弓桁さんにおすすめするのは、
トランクハウス24 南品川

トランクハウス24 南品川

空調完備で大切な靴やお洋服などを収納するのにも最適なトランクルーム。24時間出し入れ自由なので忙しい撮影週間でも都合の良い時にとりに行くことができます。他には京急本線青物横丁駅から徒歩5分、東京臨海高速鉄道りんかい線品川シーサイド駅からも9分という立地の良さも魅力的。品川シーサイドには、大規模な商業施設『イオンスタイル品川シーサイド』もあるので、何かと便利です。

トランクハウス24 南品川の情報はココ


お気に入りの靴

「20年前に購入したグッチは永遠の“勝負靴”」

「私のコレクション第一号が20年前に購入した黒のレザーとスチールのヒールがコンビになったグッチのピンヒール。トム・フォード時代のグッチを象徴する、エレガントでありながらエロチシズムも感じるデザインにひと目ぼれでした。とくにスチールのヒールは見るからに強そうな印象で。駆け出しでつい弱気になりそうな自分に自信とパワーをくれるに違いないと思ったんです。すっかり気に入って、ロゴがデザインされた赤のビロードタイプもお揃いで購入。それぞれ10万円くらいだったと思います。この2足は購入から20年経った今も、重要なシーンになると登場させる私にとって最強の“勝負靴”なんです」

大切に使い続けるために

長く履きたいからこそ日々のお手入れは欠かさない

「100足それぞれに出会いがあり思い出がある。まさに一期一会だと思っています。長く大切に使うことを前提に購入しますから、まず手元に迎えたときは防水スプレーをし、靴底はラバーソールを貼って補強。履いた靴はこまめにブラッシングをして汚れやホコリを落とし、保護クリームを塗ります。毎日同じ靴を履かないことも重要です。一日履いた靴はしっかり休ませて中の湿気を取る。履く頻度が減る分、靴も長持ちします」

撮影/野地康之
取材・文/堀 朋子

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