終活の「やることリスト」12項目、終活に取り組む際のポイントを解説
終活とは、人生の終わりに向けて行う準備や活動のことです。
終活の目的は、自分らしい最期を迎えることや残された家族への負担軽減で、身辺整理や相続の手続き、お墓の準備などがあげられます。
遺言書の作成や遺産相続には細かいルールがあるものの、終活自体には明確なルールや手順はありません。そのため、どのように終活を行えば良いか、お悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、終活のやることリストを紹介するとともに、終活に取り組む際のポイントについても解説します。終活をお考えの方は、是非参考にしてください。
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終活の「やることリスト」12項目
終活の「やることリスト」として、以下の12項目を紹介します。
- エンディングノートを作成する
- 資産情報をまとめる
- 遺言書を作成する
- 口座やクレジットカードを整理する
- 葬儀の準備・計画を立てる
- お墓の検討・準備をする
- デジタルデータ・ログイン情報を整理する
- 加入しているサービスを整理する
- 病院・介護に関する意向をまとめる
- 緊急連絡先を共有する
- 老後の住まいを検討する
- 荷物の整理をする
必ずしも「やることリスト」の上から順に行う必要はありません。手をつけやすい項目や気になったことから着手してみましょう。
エンディングノートを作成する
エンディングノートとは、万が一の時に備え、家族がさまざまな手続きを進める際に必要となる情報や、自分の想いを書き残しておくノートです。
エンディングノートの形式に決まりはないため、どのようなノートを使用しても問題ありません。何を書くか悩んだ際には、市販されているエンディングノートを活用するのもおすすめです。あらかじめ項目が設けられているため、書く内容に迷わずに済むでしょう。
ただし、エンディングノートに法的拘束力はありません。遺言書の代わりにならない点は覚えておきましょう。
資産情報をまとめる
終活では、自分自身が保有する資産情報をまとめておくことも大切です。
どのような資産があるのか、自身が所有している財産を整理してみましょう。そのうえで、どの銀行を使っているかなど、資産に関する情報を一覧化しておくと、残された家族の手続きがスムーズになります。
なお、まとめた資産情報がどこにあるのか、保管場所も家族に伝えておきましょう。
遺言書を作成する
終活として資産情報をまとめた後は、遺言書を作成しておくのもおすすめです。
遺言書とは、被相続人の意思表示を示した書類で、自分の死後に「財産を誰にどのくらい残すのか」を示すために作成します。遺言書の作成は必須というわけではありませんが、法律に即した方法で資産を分配したい場合には作成しておきましょう。
形式が正しくなければ、遺言が無効となる可能性があるため注意が必要です。専門家に相談するなども検討してみましょう。
口座やクレジットカードを整理する
口座やクレジットカードを事前に整理しておくことも大切です。
複数の口座やクレジットカードを保有している場合、万が一のときに名義変更や解約手続きが必要となり、家族の負担が大きくなります。
長期にわたって放置したままの口座や利用していないクレジットカードなどは、解約を検討しましょう。口座やクレジットカードを必要最低限に絞っておくと、残された家族の負担を軽減できます。
葬儀の準備・計画を立てる
終活を進めるにあたって、葬儀の準備や計画を立てておくと良いでしょう。
葬儀の予約は生前であっても可能とされています。元気なうちに葬儀の手配をしておくと、納得のいく葬儀が行えるだけでなく、家族に手間をかけることなく、スムーズに進められます。葬儀社の選定やプランの決定、費用の工面なども進めておくと良いでしょう。
予約まではしなくとも、事前に葬儀に関する希望をエンディングノートなどにまとめておいたり、葬儀に呼びたい人をリストアップしたりするのもおすすめです。
お墓の検討・準備をする
お墓の検討や準備は、生前でも行えます。
お墓についての選択肢はさまざまです。具体的には、先祖代々のお墓に入る、本人が亡くなった後に残された家族が建てる、自分が生きているうちに自分のお墓を建てる「生前墓」などです。お墓に対する希望がある場合は、エンディングノートにまとめておきましょう。
多くの場合、お墓は受け継がれていくものです。継承問題でトラブルとならないよう、家族と話し合うことも大切です。
デジタルデータ・ログイン情報を整理する
デジタルデータやログイン情報の整理は、終活で忘れずに行いたい項目です。
パソコンやスマホの写真データなど、不要なデータは削除しておきましょう。
また、ログイン情報の整理も大切な作業の1つです。ネットバンキングやサブスクリプションサービスなど、インターネット上でログインが必要なサービスを利用している場合は、IDやパスワードを整理し、一覧化してプリントアウトしておきましょう。
プリントアウトした紙の保管場所は、家族にも共有するようにします。こうすることで、万が一のことがあった際も、家族がスムーズにログインできるようになります。
加入しているサービスを整理する
終活の一環として行っておきたいのが、生命保険や医療保険など加入しているサービスの整理です。
不要なものは解約したり、不足がある場合は新たに加入したりして、整理を進めましょう。また、一度整理して終わりにするのではなく、定期的に見直しをすることもおすすめです。
病院・介護に関する意向をまとめる
突然大きな病気やケガをしたり、認知症を発症したりすることもあります。そうなると、自分の意向や希望を家族に伝えられなくなるかもしれません。こうした事態を避けるためにも、病院や介護に関する意向をまとめておきましょう。
治療の方針やどのような介護を望むか、延命措置の有無などもエンディングノートに書き、家族に伝えておきます。
病院や介護に関する意向を明確にしておくことで、家族の混乱を最小限にとどめ、自分の意向を尊重してもらいやすくなるでしょう。
緊急連絡先を共有する
万が一に備え、家族と緊急連絡先の共有をしておくと安心です。
緊急連絡先を作成し共有しておけば、自分で連絡が取れないときに、家族が代わりに連絡してくれます。
かかりつけ医や利用しているデイサービス、いざというときに連絡したい友人などの連絡先は、エンディングノートに記載しておきましょう。
老後の住まいを検討する
人生の最期をより良く迎えるための終活では、老後の住まいを検討することも重要です。
現在の家に住み続ける、高齢者施設に移る、子どもの世帯と同居するなど、さまざまな選択肢があります。それぞれメリットとデメリットがあるため、熟考したうえで選択しましょう。
持ち家の場合は、古くなると改修が必要になるため、老後の住まいについては早めに考えることをおすすめします。
荷物の整理をする
終活で必ず行っておきたいのが、荷物の整理です。
不要なものを残したままにしておくと、残された家族が遺品整理に困る可能性があります。
終活として荷物の整理をする場合は、今後の生活において必要なものと不要なものを分けることから始めましょう。必要か不要か、判断に迷うものは「保留」とし、1年以内など期間を決めて再検討するようにしましょう。
長年にわたって増えた荷物の整理には、判断力や体力、時間が必要です。荷物が多ければ多いほど、その労力は増大します。元気なうちに少しずつ整理しておきましょう。
荷物が多すぎる場合や、「保留」とした荷物の置き場所が足りない場合は、トランクルームを利用するのも方法の1つです。
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終活に取り組む際の4つのポイント
終活の「やることリスト」は、いくつかのポイントをおさえると、よりスムーズに進められます。
終活に取り組む際のポイントは以下の4つです。
- 体力があるうちから取り掛かる
- 家族の希望を聞く
- ゆっくり時間をかけて行う
- 荷物の一時置き場を用意する
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
体力があるうちから取り掛かる
終活をスムーズに進めるには、体力があるうちから取り掛かることがポイントです。
終活でやるべき項目は多く、1つの項目をこなすのにも手間と時間がかかります。
例えば、お墓や老後の住まいを準備する際には、いくつかの候補地に足を運び、比較検討しなければなりません。体力が衰えてからでは、思うように進められない可能性もあります。
判断力が必要となる場面も多いため、体力や気力があるうちから取り掛かり、スムーズに終活を進められるよう心がけましょう。
家族の希望を聞く
終活は、なるべく家族の希望も聞きながら進めることも大切です。
近年は、ライフスタイルや考え方が多様化しています。家族でも同じ価値観とは限りません。特に葬儀やお墓は、残された家族に大きな影響を与えます。残された家族の負担が大きくなったり、トラブルへと発展したりするかもしれません。
自分の希望を伝えることも大切ですが、周りの意見も聞き入れ、共通認識を持てると納得のいく終活が行えます。
ゆっくり時間をかけて行う
終活は、短期間で終わらせようとせず、ゆっくりと時間をかけて行いましょう。
急いで終わらせようとすると、不本意な選択をしてしまい、後悔する可能性があります。
気持ちと時間に余裕を持ち、これまでの自分の人生を振り返りながら、ゆっくりと終活を進めましょう。
自分の置かれた状況や気持ち、考えは、日々暮らすうちに変わることもあります。エンディングノートは、定期的に見直し、必要に応じて内容を更新するのも終活のポイントです。
荷物の一時置き場を用意する
終活で荷物の整理に取り組む際には、荷物の一時置き場を用意しておきましょう。
一般的に、終活は普段の生活を送りながら進めます。必要なものと不要なものの整理を進める中で、荷物が生活スペースを圧迫することは珍しくありません。窮屈な思いをするだけでなく、荷物につまずいてケガをする恐れもあるため、できるだけ生活スペースを確保しておくことが大切です。
荷物の一時置き場を用意し不要なものを移しておくと、生活スペースがスッキリと整い、スムーズに終活を進められるでしょう。
一時的な荷物置き場には、トランクルームを利用するのも1つの方法です。
トランクルームを利用する
トランクルームとは、自宅の収納スペースの延長として利用できる収納サービスです。
屋内型トランクルームの中には空調・除湿設備のある物件もあり、温度変化や湿気に弱い荷物の収納場所として向いている場合が多いとされています。書類や思い出の写真などの収納場所としても活用できるでしょう。
また、荷物の一時置き場所としてだけでなく、いずれ家族に譲りたいものを、トランクルームに収納しておくのも良いでしょう。トランクルームの利用によって、終活をスムーズに進められます。
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関連記事:トランクルームとは?使い方や選び方、メリットを徹底解説
終活の荷物整理時にはトランクルームの利用も検討しよう
終活は、人生の終わりに向けた準備です。明確なルールはないものの、やるべきことは数多くあります。今回紹介した12項目の「やることリスト」を参考にしながら、時間と気持ちにゆとりを持ち、ご自身のペースで終活を進めましょう。
体力があるうちから取り掛かる、家族の希望を聞くなど、ポイントを押さえることで、よりスムーズな終活が行えます。
終活の一環として荷物整理を行う際には、荷物の一時置き場としてトランクルームの利用も検討してみてください。
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監修
エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年 整理収納アドバイザー1級 取得
2024年 防災士 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
災害大国の日本でお家の整理収納は非常時にも役立つという思いもあり、本格的に防災について学ぼうと防災士を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納 × 防災 × トランクルームで、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。