引っ越しの荷物は自分で運ぶことができる?冷蔵庫や洗濯機の運搬方法も解説
引っ越しをする際には荷物の運送を業者に依頼するのが一般的ですが、中には自分で運搬したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、引っ越し時の荷物を自分で運ぶメリットや手順を解説します。
特に、自分で冷蔵庫や洗濯機を運ぶ際には事前準備が必要になりますので、是非参考にしてください。
引っ越し時の荷物を自分で運ぶことは可能?
引っ越しの荷物を自分だけで運ぶことは基本的に可能です。しかし、荷造りや梱包作業、搬出、運搬、搬入に至る一連の引っ越し作業をすべて自分で行うため、引っ越し業者に依頼するより時間や労力がかかります。
自分で引っ越し作業を行う場合と業者を利用した引っ越しの比較
自分で引っ越しをする場合と引っ越し業者に依頼する場合ではそれぞれメリットとデメリットがあります。以下は自分で引っ越しする場合と引っ越し業者を利用した場合の、優れている部分を示した比較表です。
項目 | 自分で引っ越す | 引っ越し業者に依頼 |
---|---|---|
費用 | ◯ | × |
スケジュールの自由度 | ◯ | △ |
かかる労力 | × | ◯ |
荷物や住居の保護 | △ | ◯ |
費用は、引っ越し業者に依頼するよりも自分で行う方が安い傾向にあります。引っ越しのスケジュールを決める際の自由度は、引っ越し業者よりも自分で行うほうが高いです。
また当然ですが、引っ越し業者に依頼する方が作業にかかる労力を抑えることができます。荷物を搬出・搬入する際に荷物や住居を傷つけてしまう危険性も、プロである引っ越し業者に依頼する方が少ないでしょう。
引っ越しを自分でやるメリット
引っ越し業者に依頼せずに、自分で引っ越しをする主なメリットは以下の通りです。
- 引っ越し費用を抑えることができる
- スケジュールを自由に引くことができる
- プライバシーが守られる
それぞれ詳しくみていきましょう。
引っ越し費用を抑えることができる
自分で引っ越しする場合には、引っ越し業者に依頼するよりも費用がかからない傾向にあります。自分で引っ越しする際の主な費用は、レンタカー代、ガソリン代、梱包代、友人・知人に手伝ってもらう場合の謝礼代などが挙げられます。
これらの合計費用を考慮しても、引っ越し業者に依頼するよりも費用を安く抑えることができるでしょう。
スケジュールを自由に引くことができる
引っ越し業者に依頼する場合には、引っ越しのスケジュールを引っ越し業者と調整する必要があります。そのため、自分が指定した日に引っ越しができない可能性があります。
引っ越しシーズンである3〜4月、9月などの繁忙期や、土日祝日は調整が難しい傾向にあります。一方、自分で引っ越しする場合には、自分の都合のよい日程でスケジュールを組めるというメリットがあります。
プライバシーが守られる
中には自分の家に他人を入れたくない方もいらっしゃるのではないでしょうか。引っ越し業者に依頼した場合には、引っ越し業者の方が家の中に入り作業をするケースが多いです。
一方で自分で引っ越しをする場合は、手伝ってくれる家族や友人以外が部屋に入ることがないため、プライバシーを守ることができます。
引っ越し(荷物の運搬)を自分で行う際の手順
ここからは、引っ越しを自分で行う際の手順をみていきましょう。引っ越しで荷物を運ぶ時の手順は大きく分けて以下の3ステップです。
- 荷造りをする
- 運搬用の車を手配する
- 荷物を運搬する
それぞれの項目を詳しくみていきましょう。
手順1|荷造りをする
どの荷物を新居に持っていくかの計画は1ヶ月程度前、実際に荷造りを始める時期は引っ越し予定日の2週間前から始めるとよいでしょう。粗大ゴミに含まれる荷物を自治体に回収してもらう場合には、1ヶ月前に予約が必要な場合がある点には注意が必要です。
また、荷造りには段ボールが必要になるため、事前に必要な個数、調達方法も調べておくとよいでしょう。
関連記事:引っ越しの荷造りはいつから始める?荷造りの手順やコツを解説
関連記事:引っ越し時に使う段ボールの入手方法は?必要な個数の目安も解説
冷蔵庫の事前準備
冷蔵庫を新居に運ぶ場合には、以下の手順でクリーニングしましょう。
- 電源を抜いて製氷機を掃除
- 水受けタンクの水を捨てる
- 冷蔵庫の汚れを水拭き後に乾拭き
- 家電用のアルコールスプレーで除菌
これらの事前準備は、新居に運び入れる2日前を目途に行うとよいでしょう。上記の準備をしない場合は、冷蔵庫の故障や破損の原因になる可能性があります。
洗濯機の事前準備
洗濯機を運ぶ際には、以下の手順で洗浄と水抜きをしておきましょう。
- 洗濯槽を空にして蛇口を閉め標準コースで運転
- 止まったら電源を切って給水ホースを外す
- 最短の脱水コースで運転して内部をから拭き
- 排水口から排水ホースを抜き、ホースの水を出す
- ホースや電源コード、アース線をまとめて運びやすい状態に
水抜きの手順は機種によっても違う可能性があるため、事前に取扱説明書を確認しましょう。洗濯機の事前準備は引っ越しをする2〜3日前を目途に行うとよいでしょう。
関連記事:引っ越し時の大型家具・家電はどうする?配送費用や手順・注意点を解説
手順2|運搬用の車を手配する
引っ越しに適したトラックやバンなどがない場合にはレンタカーを手配する必要があります。また、引っ越しを手伝ってくれる人員も確保しておくとよいでしょう。
引っ越しをスムーズに行うために、新居までの道のりを事前に確認しておくことも大切です。
手順3|荷物を運搬する
荷物を車に積み新居まで運びます。新居に到着したら、建物や荷物を傷つけないように動線を養生テープなどで保護するとよいでしょう。
すべての荷物を部屋に入れ、レンタカーを返却すれば引っ越しは完了です。引っ越しを手伝ってくれた方には、謝礼金や食事をごちそうするなどして感謝の気持ちをあらわすとよいでしょう。
引っ越しで入居日・退去日が合わない場合の対処法
引っ越しでは現在住んでる住居の退去日と新居への入居日が、必ずしも同じになるとは限りません。例えば、現在住んでいる住居の退去日が15日で新居への入居日が20日のような場合が挙げられます。
荷物の置き場所に困っている方、新居の収納スペースに不安がある方はトランクルームの利用がおすすめです。トランクルームは第2の収納スペースとして活用することができます。
引っ越しを自分で行うと費用を安く抑えられるが労力がかかってしまう
ここまで引っ越し時の荷物を自分で運ぶメリットや手順を解説してきました。自分で引っ越しを行うと費用を安く抑えられるというメリットがある反面、すべての作業を自分で行う必要があり労力がかかるというデメリットも存在します。
自分で引っ越しを行うかはメリットとデメリットをしっかりと把握して検討しましょう。また、荷物の置き場に困った際にはトランクルームの利用も検討してみてください。
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監修
エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年8月 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年5月 整理収納アドバイザー1級 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納の知識とトランクルームを掛け合わせ、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。