ハウツー

トランクルームに入れておきたい防災グッズ スノーピークのアウトドアアイテムを活用!

東日本大震災から間もなく10年。その間にも熊本地震や豪雨、台風、豪雪など、毎年のように各地で災害が起きています。停電や断水など、ライフラインが絶たれ、住まいを突然奪われることにもなりかねない状況に陥ったとき、冷静に対応できるために必要なのは万が一への備えです。
そこで、今回注目したのが防災グッズも兼ねられるアウトドア用品。昨年6月にオープンした『スノーピークランドステーション原宿』で災害時にも役立つアウトドアグッズをリサーチしました。これをトランクルームに収納しておけば、休日にはレジャー用品として使用し、災害で自宅が使えないような状況になった時はお助けアイテムとなってくれます。

紹介してくれるのは…

スノーピーク
未来開発本部 メディアプロモーション課
木下雄斗さん

テントは余裕をもった広さを選んで

ここ数年のアウトドアブームに加え、コロナ禍の影響で“おうちキャンプ”も流行していることから、ますます人気を集めているアウトドアグッズ。災害時に備え、トランクルームに置いておきたいアイテムとして、まず思い浮かぶのはテント。

「避難した先でプライバシーを守るのに、テントは欠かせません。選ぶポイントとしては、初心者でも簡単に設営できるもの。そして、大きさ。家族全員がひとつ屋根の下で余裕を持って横になれる広さのものを選んでください」

紹介アイテム① アメニティドームM/スノーピーク ¥39,800(税別)

木下さんのイチオシは「スノーピーク」の定番テント「アメニティドーム」。使い勝手のよい前室と、設営の手順が分かりやすいようにパーツが色別になっている点が特徴。

「大人ふたり、子どもふたりの4人家族であれば、『アメニティドームM』がぴったり。前室は、荷物を置く収納スペースとして使え、とっても便利なんです。初心者でも説明書なしで組み立てることができます。クオリティなど総合的に見てコストパフォーマンスは抜群です」

▲ 居住性と耐風性にこだわった不動の人気を誇る「アメニティドーム」。
▲ フレームには軽量かつ耐久性が高いジュラルミンを採用。強風や豪雨にも耐えられる設計になっている。

▲ ポールなど組み合わせるパーツが位置ごとに色分けされているので、一目見ただけでも組み立てやすい。

災害によっては数カ月の避難所暮らしになる可能性も。そうした状況を踏まえ、より快適さを求めるのであれば、『エントリー2ルーム エルフィールド』も候補に。

紹介アイテム② エントリー2ルーム エルフィールド/スノーピーク¥79,800(税別)

「テント内がふたつの空間に分かれているので寝室とリビングに分けたり、テントを取り外してリビングだけにしたりとフレキシブルに活用できます。さらに、リビングスペースの天井の最大高が約2メートルあるので立って着替えたり、歩き回ることも可能。のびのびと過ごすことができます。

また、風雨や冷気の侵入をしっかりと防いでくれるため一年を通して快適に過ごせるのもおすすめポイント」

週末のキャンプ用なら割り切って天井高は求めないという選択もありますが、災害時の避難生活にも使用することを想定すると、立ち上がれる高さがあるのはストレスの軽減につながりそうです。

トランクルームにしまっておいても場所を取らないので重宝します。

寝袋はカタチを変えて普段にも役立つ!

紹介アイテム③ セパレート オフトンワイド700/スノーピーク¥44,800(税別)

テントの次に用意したいのが寝袋。“寝袋”と聞くと、「窮屈で寝返りも打てず、寝苦しそう…」というイメージをお持ちの方も多いはず。ところが、これまでの寝袋の常識を覆し、快適な睡眠がとれるようにとこだわって作られた寝袋があるというので教えていただきました。

▲ 畳めばコンパクトな形状になるので収納スペースもとりません。

「それは『オフトン』シリーズです。“寝袋”ではなく“お布団”。しかも羽毛布団です! 一見、よくある封筒型の寝袋なのですが、両脇のファスナーを外せば掛布団と敷布団とに分けることができ、掛+掛、敷+敷と2枚連結すれば大きな布団として使用も可。ということで、こちらの寝袋を来客用布団にしている方も多いんです。ウォッシャブルダウンを使用しているのでお手入れも簡単です」

家族分を用意するならリーズナブルに揃えて

もっと手頃なものをという方には、ナイロン素材のタイプも。こちらはなんと、収納ケースがクッション型。畳んでクッションとして使ったり、こたつ布団として使うという手も! 日常使いできるうえリーズナブル!

紹介アイテム④ SSシングル/スノーピーク¥4,980(税別)

災害時必須の灯りとクーラーボックス

停電に備えてかならず用意したいのが光源となるランタンやライト。スノーピークで人気を集めているのがデザインも名前もキュートなLEDランタン『ほおずき』です。

「家族と過ごす眠る前のひとときが楽しい時間になるように…という想いから誕生したのがこの『ほおずき』。ロウソクの炎のように風に揺らぐ灯りを表現したLEDランタンです。乾電池の他、USBコネクタを使用した外部電源や充電池の使用も可能。吊るしたり、床置きしたり、飾り方も楽しめますよ」

紹介アイテム⑤ ほおずき/スノーピーク¥9,800(税別)
紹介アイテム⑤ テントに吊るして使用
フックを座布団にすれば置いて使用可能

防災袋としても使えるのが、コンパクトに畳めるナイロン製のクーラーボックス。
「中に乾電池やクッカーなどの小物を収納。水に強いPVCナイロン素材なので断水時は貯水用のバケツとしても活用できます」

紹介アイテム⑥ ソフトクーラー/スノーピーク 左:38L¥14,800(税別)右:11L¥7,700(税別)
クッカーやコンロ、乾電池などの小物の収納にも最適。

災害はいつおこるかわかりません。不幸なことに自宅が倒壊してもトランクルームに備えがあれば心強いはず。今後防災グッズについては取り上げていきますが、まずはテントと寝袋は揃えておいても損はないでしょう。

今回紹介した商品のサイズをチェック!

トランクルームに災害時にも使えるグッズを入れる時に気になるのが、どれくらいのスペースが必要か?ということではないでしょうか。そこでご紹介した個々の商品の収納する際のサイズを調べました。必要数に合わせて事前チェックをして収納スペースの確保をしてみてください。

column

スノーピークは企業として防災、災害支援への積極的な取り組みも

アウトドアブランドとして、災害時にさまざまな支援を行っているスノーピーク。2016年の熊本地震の際には「スノーピークアウトドア隊」として熊本市内にベースキャンプを構え、 テントや寝袋、シェルター、マットなどの支援物資を配布。車中泊が要因となりがちなエコノミー症候群防止にも役立ったそう。
また、2017年から民間企業とNPO団体で組織された緊急災害対応アライアンス「SEMA(シーマ)」の活動に参画し、災害時のアウトドア用品の提供を実施。
2020年7月に熊本県人吉市を襲った豪雨災害の際にはボランティア用のテント・寝袋セットや避難所にて使用するシェルターなどの提供を行っています。

data

スノーピークランドステーション原宿
東京都渋谷区神宮前1-14-14-30 ウィズ原宿 B1F
TEL03-5843-1794
https://www.snowpeak.co.jp/

撮影/齋藤よりこ 取材・文/堀朋子

ピックアップ記事

関連記事一覧