ハウツー

プロに習う大掃除レッスン 
火まわり第1回

今年の汚れは今年のうちに!「キッチンお掃除」
~大掃除でさわやかな年明けを迎えよう~

一見キレイなキッチンでもよく見たら油でベタベタ!?

毎日キレイに使っているつもりのキッチン。「年末の大掃除なんて必要ないわ」なんて思っていませんか? でも、レンジフードの中やコンロまわり、蛇口やシンクの縁など細かい汚れが蓄積してしまっているものです。そこで今回は、メディアでも多数取り上げられている家事代行サービスのタスカジさんにご協力いただいて、場所別の掃除方法とおすすめアイテム、プロならではの裏技まで徹底解説します! すっきりさわやかな年明けを迎えるためにも、早めに着手してみてください。

キッチンの汚れは大きく分けて「火まわりの汚れ」と「水まわりの汚れ」の2種類

  • 火まわりの汚れは
    レンジフードは油汚れの巣窟! 油とホコリが混じってベトベトになり、放っておくと頑固なギトギト汚れになってしまいます。コンロも同じように、調理中にハネた油や、吹きこぼれが加熱されてできた焦げ付きが蓄積し、頑固なこびりつきになってしまいます。
  • 水まわりの汚れは
    シンクなどの水まわりは、生ゴミや雑菌が繁殖してできたドロドロ汚れと、水が乾いてできる水垢が主な汚れです。こちらも放っておくとヘドロや詰まりの原因になってしまいます。

このように、キッチンには2種類の汚れが混在しているので、汚れごとに使う洗剤を分けて掃除することが重要です。

教えてくれるのは…

タスカジアンバサダー ハウスキーパー machamachaさん

プロフィール
主婦歴33年、パート歴は28年あまり。ご自身の子育てや様々な職種経験で得た知恵とアイデアを生かした掃除や整理収納などを得意とするハウスキーパー。ホームヘルパー2級などの資格を保有。お掃除グッズや100均グッズに精通していて、メディアへの監修も多数あり。

今回お掃除を習うのは・・・

フリーライターMさん
保育園に通う2人の息子さんと旦那さまの4人暮らし。目に見える部分はなるべくこまめに拭いていますが、コンロやグリルは気づいた時に掃除する程度。レンジフードに至っては、2年以上掃除した記憶がないとのこと。

掃除を始める前に…

必ず用意するものはこの2つ!
  • 普通の雑巾、ミクロ繊維マイクロファイバー雑巾 
  • ゴム手袋

日頃の食器洗いだと手袋を使わないという人もいるようですが、掃除では強い洗剤を使うことになるので、手荒れを防ぐためにもゴム手袋は必須。雑巾は水拭き用、乾拭き用の2種類を用意。例えば水拭き用は白、乾拭き用はカラーなど、色を分けておくと便利です。仕上げの磨き上げには、吸水性に優れたマイクロファイバークロスがおすすめ。

左  普通の雑巾 右 ミクロ繊維マイクロファイバー雑巾
ゴム手袋
効率よく掃除するために覚えておきたいチェックポイント

  • 上から下へ!が基本です
    掃除中に出たホコリや水滴が下に落ちていくので、上部から下部へ掃除を進めましょう。これはお部屋の掃除にも当てはまる法則なので、必ず覚えておいてください。
  • ガンコな汚れはつけ置きで浮かせてから!
    洗剤を塗布して放置することで、洗剤が染み込み汚れが浮いてきます。さらにラップなどで湿布してあげるともっと効果的!
  • 掃除は箇所ごとに完結させていく
    いろいろな場所に手をつけず、レンジフード、コンロ、棚や壁、シンク、電化製品etc.順を追って掃除した方が、結果的には効率アップ。1日で全部を掃除するのが大変なら、数日に分けても良いと思いますよ。

それではいよいよ、場所別の掃除方法を徹底解説!

年末の大掃除の中でも、特に重点的に掃除すべき場所の掃除方法をmachamachaさんに教えてもらいましょう。

レンジフード

先ほどのチェックポイントにしたがって、まずはキッチン上部にあるレンジフードから掃除していきましょう。レンジフードは油とホコリの蓄積汚れが溜まりやすい場所油汚れは酸性の汚れなので、反対の性質を持つアルカリ性の洗剤を使用します。住宅用キッチンの掃除なら、気軽に購入できる『キッチンマジックリン』で十分キレイになります。

使用マストアイテムはコチラ

掃除用洗剤は他のメーカーのものでも洗剤の液性が同じであれば、近い効果を発揮できます。グッズも、100均で買えるものやご家庭にあるものだけでお掃除できます。

  • キッチンマジックリン
    台所まわりのしつこい油汚れ全般に使える家庭用アルカリ性洗剤。泡が汚れに密着し、しっかり浮かせて分解してくれます。スプレータイプなので使いやすいのも魅力的。
  • 長枝ブラシ
    レンジフードの細かい場所や手が届きにくい場所に使います。先端が90度曲がっているので、細かい部分にまでブラシが届く設計になっていてとても便利。100均ショップで買えます。
  • 使い古しの歯ブラシ
    細い溝や四隅などのこびりつき汚れに使用。
  • キッチンペーパー
    薄いのに破れにくいキッチンペーパーは、料理だけでなく掃除の場面でも大活躍!
  • ラップ
    洗剤をかけた後に湿布することで、洗剤成分の蒸発を防ぎ、洗剤を汚れに浸透させます。
手順① フードとフィルターを外す

まずはキッチン周りのコンセントをすべて外し、窓を開けるなどして換気を良くしてから掃除を始めましょう。
キッチンのタイプにもよりますが、フードが付いている場合は外し、中のフィルターも外せるようなら外します。

※フィルターが外せないタイプの場合は、『キッチンマジックリン』を含ませた雑巾で拭き、さらに水拭きして仕上げます。100均で買える換気扇カバーを付けておくと掃除がラクになります。

手順② 洗剤をスプレーで吹きかけ、しばらく放置する

放置することで汚れが浮き、取れやすくなるのでオススメ。ひどい汚れには洗剤をスプレーして5分程度つけ置きするなど、状況を確認して時間を調整してください。

1.フィルターはシンクの中や調理台の上など、広い場所にボロ布orキッチンペーパーを敷き養生する。そこに外したフードとフィルターを置きます。まんべんなく『キッチンマジックリン』をスプレーして汚れを浮かせましょう。

裏技! ラップが思わぬ力を発揮してくれます

レンジフードはつるつるしていて洗剤が流れやすいので、『キッチンマジックリン』をスプレーした後、ラップで湿布して洗剤を閉じ込めて。裏表すべて、ラップで包んでしまいましょう。湿布効果で洗剤が行き渡り、汚れムラを防ぐこともできますよ。

2.フードに『キッチンマジックリン』をスプレーします
3.ラップで洗剤を閉じ込めましょう
手順③ フード内側の汚れをチェック!

ここにも油+ホコリが蓄積しているようなら、『キッチンマジックリン』をスプレーします。

1.洗剤が垂れないようキッチンペーパーで防ぎながらスプレー
2.キッチンペーパーで湿布します。

裏技! 今度はキッチンペーパーの力を活用

こびりついた油汚れがある場合は、キッチンペーパーを使って湿布するのがおすすめです。洗剤が染み込んで油が浮いてきますので、忙しい年末ですが、ゴシゴシ力技で落とすより湿布して時間を置くということが意外と時短につながります。

手順④ つけ置きしている間に、棚や壁を掃除を行います

つけ置きの時間を利用してキッチン全体を拭き掃除しちゃえば、時間を有効に使えます。
上部の棚にも油を含んだホコリが付着しているので、『キッチンマジックリン』を含ませた雑巾で拭いていきます。

1.まずは上から下へ!
2.レンジフードの上もお忘れなく!
3.棚の下部もベトベト汚れが付着している場合が多いので拭きましょう
4.コンロ前の壁は特に油ハネが多い部分。『キッチンマジックリン』を直接スプレーして拭くと力を入れずに汚れを拭き取ることができます

POINT! 2度拭き→乾拭きでピカピカに

洗剤拭きが終わったら、洗剤が残らないように全体を水拭きしましょう。さらに別の乾いた雑巾で乾拭きして仕上げます。
ちょっと大変ですが、洗剤を残してしまってはせっかくの掃除が無駄になってしまいます。
匂いが残ってしまったり、残った洗剤にまたホコリが付着してしまったり…。
普段の拭き掃除の際もそうですが、汚れと洗剤をしっかり拭き取ることが重要です。
この手間をかけることで、”キレイが長持ち”しますよ。

手順⑤ フードの内側を拭き上げます

手順③で湿布した部分の汚れ浮きをチェックし、汚れが浮いているようなら湿布していたキッチンペーパーで周囲を拭いて汚れと洗剤を除去しましょう。

裏技! 細かい隙間はブラシに雑巾をくるんで拭いてみて

フードの内側は細かい溝があるので、拭き掃除が行き届かないことも。こんなときに長枝ブラシが活躍!『キッチンマジックリン』を含ませた雑巾をかぶせて使ってくださいね。

1.面白いくらいに汚れが落ちていきます
2.湿布していたキッチンペーパーでゴシゴシ
3.細かい部分を掃除したら、水拭き雑巾で全体を拭き、乾拭きで仕上げます。
手順⑥ つけ置きしていたフードとフィルターを洗います

特にフィルターが汚れていると換気機能低下の原因にもなりますので、理想は月に一度、せめて半年〜1年に一度くらいはつけ置き掃除することをおすすめします。

1.フードの湿布していたラップを外し、スポンジ(雑巾でも可)で汚れを完全に浮かせます

POINT! スポンジと歯ブラシで汚れをしっかり浮かせてから洗い流す

つけ置きしていたのである程度汚れが浮いてきていると思いますが、ここからもうひと押し!
角や網目に汚れが残っていないかチェックし、スポンジと歯ブラシでこすりながら洗い流します。

2.四隅や溝に汚れがこびりついていたら、歯ブラシを使ってこそぎ落とします
3.すべての汚れが落ちたら水洗いをし、乾いた雑巾で拭いて仕上げます
4.次はフィルターです! 裏表をスポンジでこすって汚れの浮き具合を確認
5.古歯ブラシで網の中の汚れもしっかり浮かせます
6.洗剤が残らないようにしっかり洗い流し、乾拭きして仕上げます

こんなにキレイになって大感激!

実は『キッチンマジックリン』を持っておらず、中性洗剤とクレンザーでお掃除していたMさん。「『キッチンマジックリン』がそんなに便利なアイテムだったとは! 汚れを長年放置していたせいで、どんどん掃除するのが億劫になっていたのですが、これからは頑固な汚れになる前に、こまめに拭き掃除をしたいと思います」と、意識を改めていました。

フィルター

Before

 油にホコリが蓄積して汚れが溜まっています

After

換気扇の奥が見えるくらいキレイになりびっくり!
フード内側

Before

 ベトベトして茶色くなっています 

After

ツヤツヤ光ってます! キレイになったら気持ちよく料理できそう♪

どうでしたでしょうか?
油汚れは放っておくとどんどん頑固になり、その分お掃除も大変になってしまいます。大掃除気分が高まる年末に、キッチンを一度リセットしてみてはいかがでしょうか?
つけ置きや便利グッズなど、プロの技を参考に自分で試してみるのもよし、タスカジさんにお願いしてみるのもよし!キレイにして新年を迎える準備を是非してみてください。

作業を終えてmachamachaさんから一言

Mさん宅のキッチンは、パッと見キレイ&ディスプレイもオシャレで素敵でした。でもよく見るとレンジフードやコンロや壁に油汚れが…。オススメアイテムも購入されたとのことで、簡単なテクニックでキレイになるので是非お掃除してみてください!
Mさんのようなテレワークママのお宅こそ私の本領発揮!ママがお仕事している間に面倒なお掃除を全部引き受けます♪ 土日でもご依頼いただけるので、忙しいママもぜひご利用くださいね!

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家事代行マッチングサービス『タスカジ』

https://taskaji.jp

多彩な家事スキルを活かして働くハウスキーパー(=タスカジさん)と、家事をお願いしたい人とをつなぐ、シェアリングエコノミーの家事代行マッチングサービス。掃除・洗濯から料理、整理収納やチャイルドケア(保護者同伴)まで、幅広い家事をお願いできます。プロフィールとレビューを見て依頼者自身が自分にピッタリのハウスキーパーを見つけて依頼できるのが特徴で、ハウスキーパーと直接やりとりして希望を伝えることで、自分や家族に合ったサービスや細かい要望もオーダーすることができます。入会金・登録料は一切不要なので、お試し感覚で気軽に始めることも可能!

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※タスカジは、ご依頼者様宅の道具・洗剤をお借りして実施可能な、ご依頼者様が通常行っている日常的な家事を代行するサービスです。ハウスクリーニング(専用洗剤・機器材を持ち込み、普段ご自宅では難しい分解洗浄等を行う)とは異なります。

撮影/kurasul編集部 取材・文/住中理美 

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