ハウツー

トランクルームにしまう前に! 
プロに聞くお手入れ方法

Vol.4
メインテナンスがモノを長持ちさせる

気軽に履ける靴だからきれいに
「スニーカーのお手入れ法」

老若男女、誰でも履けてしかも似合う。カジュアル化した今の時代では、どんなファッションにも合う。スニーカーが大流行している理由はたくさんあります。気軽に履けるものだけについつい履き込んでしまい、気付いてみたらちょっと汚れていると思うことも多いはずです。「プロに聞くお手入れ」のVol.6は、大流行中のスニーカーについて、誰もが簡単に出来るケアテクニックを、靴のお手入れ用品を長く扱っている株式会社R&D代表取締役社長の静孝一郎さんに聞きました。


適切なケア用品を使って、細かいところまでキチンとホコリや汚れを取ることを心掛けましょう。異素材が組み合わさるスニーカーならばなおさらのことです。

汚れたスニーカーを履いていたら、どんなに気取ってもカッコよく見えない

カジュアルフライデーやクルービスの浸透でオフィスウエアのカジュアル化が加速化しています。スーツやネクタイが不要になり、最近では重たいドレスシューズに変わって、スニーカーで通勤できるようになりました。 カジュアルスタイルとも両用で使えますので、ついついスニーカーは履く頻度が増えすぎてしまうものです。それにもともとカジュアルなイメージがあるスニーカーですから、汚れても気にされない方もいらっしゃると思いますが、これでは長持ちしません。ましてやビジネスシーンで履くスニーカーは革靴と同じくらいきれいに履くことが大事です。株式会社R&Dの営業企画部の主任竹林賢人さんにスニーカーの中でもいちばん一般的なナイロンを中心に異素材を使ったモデルのお手入れ法を教えていただきました。

多くのスニーカーはスエードや人工皮革、ナイロン素材が使われていますので、何を中心にケア方法を考えればいいか迷ってしまいます。

①汚れ落とし

コンビブラシを使って細かい部分までホコリを取ってあげることがスニーカーをきれいにするポイントです。

「まずはブラシでブラッシングします。しかしスニーカーはいろいろな素材がミックスされて作られていますので、何を使えば効果的か迷われる人も多いと思います。そういう場合はナイロンブラシと汚れ落としのゴムが一体化した弊社の『コンビブラシ』を使えばいいと思います」

そう話す竹林さん。スニーカーのスエード部分はブラシのゴムの部分で毛足を起こしてホコリをかき出すことで、全体をきれいに。「スニーカーの場合、ホコリを全部取ってあげることが大事です」と、竹林さんは話します。

ホコリを取り、シワをしっかり伸ばしたら、スニーカーのスエード部分にスエード用の汚れ落としスプレーを吹きかけ、少し時間を置いてから表面に浮き出る汚れを拭き取ります。ソールは液体タイプの汚れ落としが効果的です。ブラシに落としてシャカシャカやってあげると、泡立ちながら泡自体が中に入り込んで黒ずみを除去することができます。最後に布で拭いてあげればきれいになります。

②ホワイトニング

どんな素材にも使えるケア用品は多くの素材が使われるスニーカー向きです。

スニーカーが白革の場合、普通のスニーカー以上に汚れが気になるものです。白革の場合は専用のローションかクリームを全体に塗り込み、素材に栄養を与えながら補色することが大事です。柔らかい布でカラ拭きすればお手入れは完成です。

最近はスニーカー向きのスプレーやケア商品も充実しています。目的、スニーカーの種類に合わせて買い求めましょう。

「弊社で『コンビトリートメント』というケア用品があります。革に栄養を与え、柔軟性をキープします。革に浸透しやすく、シミになりにくいのが特徴です。スムース&スエード、スムース&布地などの異素材をケアするのに使えますので、スニーカーを大事にする人にお勧めです」と竹林さん。

スニーカーでも靴の収納は通気性が良い場所に保管することが大事です。株式会社R&Dの社長静さんは「本来的に言うと箱に入れておかない方がいいと思うくらいです」と話す。ましてや日本は高温多湿な靴で、靴に使われている革などの素材はカビやすいものです。トランクルームに収納していても定期的に十分風などに当ててあげることが大事ではないでしょうか。


ビジネスマンの街、新橋駅日比谷口に
R&D直営店「FANS.」がやって来た

FANS. 新橋
東京都港区新橋2-17-14 JR東日本 新橋駅構内
北改札外 日比谷口出て左すぐ
TEL.03-6228-5155
営業時間 11:00〜20:00(平日)、11:00〜19:00(土日曜・祝日)
戦後には新橋には「靴磨き通り」と呼ばれる通りがあった街。まさに「靴磨きの聖地」。ケアグッズの販売から、シューケア、靴のクリーニングまでお願いできます。

取材・文/小暮昌弘 撮影/稲田美嗣

ピックアップ記事

関連記事一覧