ベランダは収納に使える?収納できる物や注意点、収納アイテムを紹介
ベランダを収納場所として有効活用したい方は多いのではないでしょうか。この記事では、ベランダのタイプやベランダに収納できる・できない荷物の例、収納する際の注意点、お役立ちアイテムをご紹介します。
ベランダ収納でよくある質問や荷物が入りきらない場合の対処法も解説しますので、お悩みの方は、是非参考にしてください。
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ベランダのタイプ
一般的にベランダとは、屋根がついている屋外スペースのことをいいます。
似ているものとして、バルコニー、テラスがありますが、それぞれの違いは以下のとおりです。
タイプ | 特徴 |
---|---|
ベランダ | ・屋根がついている屋外スペースのこと |
バルコニー | ・2階以上の住居の屋外に張り出した部分のこと ・屋根や庇(ひさし)がないため、雨風は防げない |
テラス | ・1階に設置された地面よりも一段高いスペースのこと ・建物から庭へ張り出して設置され、屋根がないことが多い |
近年はインナーバルコニーやインナーテラスなど、屋根のある半屋外に設置されるスペースもあります。
ベランダに収納できる荷物の例
ベランダは屋外であるため、家の中に収納する荷物とは特徴がやや異なります。ベランダに収納できる荷物の例は以下のようなものが挙げられます。
分類 | 収納する荷物の例 |
---|---|
掃除用品 | ほうき・ちりとり・デッキブラシなど |
洗濯用品 | 洗濯用ハンガー・洗濯バサミなど |
レジャーグッズ | キャンプ用品・釣り道具・バーベキュー用品など |
防災用品 | 防災リュック・ヘルメットなど |
園芸用品 | 鉢・プランター・シャベル・ジョウロ・ホースなど |
ベランダに収納できる荷物は、直射日光や雨風に強いものが適しています。
掃除用品や洗濯用品などのベランダで使用するものは、ベランダに収納することで出し入れが便利になります。ベランダでガーデニングをしている場合も、園芸用品をベランダに収納しておくとよいでしょう。
レジャーグッズは室内では場所を取ることもあるため、ベランダ収納を活用したいアイテムたちです。収納ボックスにまとめれば、持ち運びにも便利です。
防災用品は、雨が入らないようにコンテナなどに収納しておきます。火災や地震が起きた際にはベランダから避難することもあるため、ベランダに防災用品を収納しておくことは非常時の対策としても有効な場合があります。
関連記事:防災グッズの収納場所や収納アイテム、トランクルーム活用法をご紹介
ベランダに収納できない荷物の例
一般的に、ベランダには以下のような荷物は収納しないほうがよいとされています。
分類 | 荷物の例 |
---|---|
移動や撤去がすぐにできないもの | 自転車・洗濯機(※)・大きな観葉植物など |
放火や引火の可能性があるもの | 段ボールや燃えるゴミなど |
雨や水に弱いもの | 紙類や衣類など |
ベランダは避難経路の役割があるため、移動や撤去がすぐにできない荷物の収納は基本的にできません。火災が発生する可能性がある段ボールや燃えるゴミなどを置くのも控えましょう。
また、ベランダに屋根があったとしても雨風を完全に凌げるわけではないので、水や湿気に弱い紙類や衣類の収納も避けた方が賢明です。
ベランダ収納に向かない荷物類が多く収納場所に困っている場合は、トランクルームを利用するのも1つの方法です。トランクルームの概要や活用方法については後述します。
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ベランダに荷物を収納する時の注意点
ベランダに荷物を収納する際には、以下の注意点を確認しておきましょう。
- 雨や温度に注意する
- 通路を塞がない
- 踏み台になるものを置かない
- 自転車を置かない
- ゴミを置かない
- 規約を確認する
これらの注意点を解説していきます。
雨や温度に注意する
ベランダは屋外にあるため、室内の収納に比べて雨風や気温などの影響を受けやすい厳しい環境下にあります。ベランダに荷物を収納する際には、雨や直射日光に強い荷物を収納しましょう。
また、湿気や高温で劣化してしまうような荷物の収納にも向いていません。収納ボックスに入れたとしても隙間から水が入り込む恐れがあるため、衣類や書類などの収納は避けましょう。
通路を塞がない
ベランダに人が通れなくなる量の荷物を置くのはやめましょう。ベランダは避難経路の役割も兼ねているため、万が一の際に備えて、通路を塞がない程度の荷物量に留めておくことが大切です。
また、荷物が多すぎるとベランダや窓の掃除もしにくくなります。そのような観点からも、ベランダに荷物を多く収納するのは避けておいたほうがよいでしょう。
踏み台になるものを置かない
小さいお子様がいるご家庭で気をつけたいのが、踏み台になってしまうような荷物をベランダに置かないということです。お子様が荷物の上に乗ってしまうとベランダから落下する事故につながりかねません。
ベランダ用の収納ボックスやコンテナは踏み台になりやすいため、ベランダの手すりから離れた場所に設置しましょう。
自転車を置かない
自転車のように、大きなものの設置は危険です。集合住宅の場合は、自転車の設置を禁止していることもあります。マンションの規約などで明確に設置が禁止されていない場合でも、自転車をベランダに置くのは万が一の避難経路の妨げになるためやめましょう。
ゴミを置かない
ベランダにゴミを置くと虫が発生し悪臭の原因になります。また、前述したとおり、段ボールなどの紙類は発火や放火の恐れがあるためベランダに置くのは避けておきましょう。
ゴミは近隣の住民の方とのトラブルにつながりやすいため注意する必要があります。ベランダにゴミ箱を置く方もいらっしゃいますが、捨て忘れやゴミの放置につながるのでおすすめしません。
規約を確認する
マンションなどの集合住宅のベランダは、専有部分ではなく専用利用権が認められた共用部分になります。ベランダでは周囲に迷惑になる行為や避難経路の妨げになる物の設置は禁止されています。
ベランダの使用方法についてはマンションによっても異なるため、事前に規約を確認しておきましょう。
ベランダへの収納で役立つアイテム
ベランダはアイテムを上手く活用することで使い勝手のいい収納スペースになります。以下のようなアイテムを活用してみてください。
- 収納ボックス
- 収納ラック
- 収納付きベンチ
- キャビネット
- エアコン室外機カバー
- スリッパラック
アイテム別に特徴や使い方をご紹介します。
収納ボックス
収納ボックスは衣類や道具類を収納する定番グッズですが、ベランダ収納でも活用できます。ベランダ専用の収納庫であるベランダストッカーなどは密閉性や耐久性の高いものも多くあります。
特にポリプロピレン製収納(プラスチック素材)は、水に強く丈夫で軽量なのでおすすめです。
収納ラック
収納ラックをベランダに設置することで、置き場に困る掃除道具をスッキリまとめて収納できます。ホウキ、デッキブラシ、ちりとり、ホースなどを収納ラックにひっかけるだけなので、出し入れもスムーズです。
キャスター付きのものなら設置場所の移動も手間がかかりません。
収納付きベンチ
ベランダに椅子やベンチを置きたいという方もいるのではないでしょうか。ベランダ用のベンチには収納機能が付いたものがあり、座るスペースが丸ごと収納になります。
ベンチの中に園芸用品や洗濯用品などを収納すれば、スペースを有効活用できます。
キャビネット
キャビネットは扉が開閉するので整理がしやすく出し入れも便利です。キャビネットには収納棚がついているものもあり、段ごとに洗濯用品や掃除用品を使い分けて収納できます。
キャビネットの天板は耐荷重が設定されているので、範囲内なら上に荷物を置くこともできます。
エアコン室外機カバー
エアコン室外機カバーを使えば、ベランダに設置されているエアコン室外機上の空間も収納スペースになります。カバーの上に園芸用品や外で遊ぶ用のおもちゃなどを収納できます。
エアコン室外機カバーの上に収納庫があるタイプなら、収納力はさらにアップします。エアコン室外機カバーは室外機を直射日光から守り、余計な電力消費を抑えてくれるメリットもあるのでおすすめです。
スリッパラック
ベランダ用のスリッパやサンダルをスッキリ収納するのに役立つのが、スリッパラックです。
ベランダにスリッパやサンダルをそのまま置くと、汚れたり強風で飛ばされたりすることがあります。窓ガラスに吸盤などで貼るタイプのスリッパラックなら、風に吹き飛ばされる心配も少なく、省スペースで設置できます。
スリッパが雨に濡れるのを防ぎたい場合は、室内側の窓ガラスに付けることもできます。
ベランダ収納でよくある質問
ベランダ収納でよくある質問には、以下のようなものがあります。
- 防水対策はするべき?
- 湿気対策はどうする?
- 食品は保管できる?
それぞれ見ていきましょう。
防水対策はするべき?
ベランダに屋根はあるものの、基本的には屋外となるため収納物への防水対策は必須といえます。防水機能のついた収納ボックスなどを活用するとよいでしょう。
なお、個人の所有する住居のベランダであれば、防水工事や塗装が可能です。ベランダの床を防水性のある素材にすることで、ベランダ自体の劣化も防ぎやすくなるでしょう。
ただし、賃貸物件の場合は、借主の判断で住居のリフォームなどはできません。
湿気対策はどうする?
防水機能のついた収納ボックスを使用したとしても、湿気対策は必要になります。ボックス内に除湿剤を入れる、定期的な換気をするなどを行いましょう。
ただし、どれだけ対策をしても湿気を完全に防ぐことはできません。「ベランダに収納できない荷物の例」でもご紹介したとおり、雨や水に弱い紙類や衣類などはベランダに収納しないようにしましょう。
食品は保管できる?
通常の食品類は温度変化や湿気に弱いことが多く、ベランダで保管するのは避けるべきです。
ただし、緊急時に備えた防災食など、賞味期限の長いものならベランダに収納できることもあります。注意点として、防災食であっても直射日光を避ける必要はあるため、防災リュックの中に入れるなど工夫しておきましょう。
なお、防災リュックをベランダに置いておくと、非常時に避難する際にも役立つ場合があります。
家の収納スペースに荷物が入りきらない場合の対処法
家の収納スペースでは荷物が入りきらないという理由から、ベランダ収納をうまく取り入れたいと考えている方も多いでしょう。
もし、ベランダだけでなく家の収納スペースにも荷物が入りきらない場合には、以下のような対処法が有効です。
- デッドスペースを活用
- 壁掛け収納を活用
- トランクルームを利用
家の収納スペースに荷物が入らない場合の対処法をそれぞれ見ていきましょう。
デッドスペースを活用
家の収納スペースが足りず、荷物が置けない場合には部屋のデッドスペースを活用するのが有効です。デッドスペースには以下のような場所があります。
- ベッドの下
- 洗濯機の上の空間
- 冷蔵庫周り
- シンクの下
収納ケースや収納かごをベッドの下や洗濯機の上の空間に置くことで、デッドスペースを埋めることができます。冷蔵庫周りもマグネットラックなどを取り付けることで小物の収納に役立ちます。
シンク下は幅と高さが調節できるラックを用いるとスッキリ収納できおすすめです。
壁掛け収納を活用
壁掛け収納を活用し、収納そのものをインテリアにしてしまう方法も試してみましょう。部屋の壁に棚などを設置し小物やアクセサリーなどを収納します。
吊り下げただけの掃除用品であっても同じテイストのデザインで揃えることで、オブジェのような雰囲気になります。
トランクルームを利用
トランクルームとは自宅の収納スペースの延長として利用できる収納スペースです。自宅の収納スペースに収納しきれなくなった荷物をまとめて収納することができます。
トランクルームであれば、ベランダに置くのが向かない自転車や家電類、紙類や衣類なども、収納可能です。
屋内型トランクルームの中には空調・除湿設備のある物件もあるため、衣類や紙類などの温度変化や湿気に弱い荷物の収納にも向いている場合が多いとされています。
トランクルームを利用すれば、ベランダや自宅内をスッキリさせつつ収納スペースを確保できます。
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関連記事:トランクルームとは?使い方や選び方、メリットを徹底解説
ベランダ収納を活用して生活空間を広げよう
ここまでベランダのタイプやベランダに収納できる・できない荷物の例、収納する際の注意点、お役立ちアイテムをご紹介してきました。ベランダ収納は部屋の収納を圧迫しないため生活空間が広がります。
ただし置ける荷物は限られているため、ルールを守って収納しましょう。また、収納場所にお困りの方は、トランクルームの利用がおすすめです。
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監修
エリアリンク株式会社 マーケティング部
小川 真澄
2020年 整理収納アドバイザー2級 取得
2022年 整理収納アドバイザー1級 取得
2024年 防災士 取得
子どもの時からお片付けや断捨離は大の苦手。整理収納アドバイザー2級の勉強を機に、お片付けには理論やセオリーがあり、身の回りを整理整頓すると生活がかなり快適になることに感動。お片付けのプロになりたいと思い立ち1級を取得。
災害大国の日本でお家の整理収納は非常時にも役立つという思いもあり、本格的に防災について学ぼうと防災士を取得。
大切な物を捨てずとも、整理収納 × 防災 × トランクルームで、より暮らしやすい生活を提案するために日々奮闘しています。