自宅でやるべき5つの地震対策とは？地震対策でよくある悩みも含めて解説

日本は地震が多いといわれており、日頃から防災意識を高く持ち、地震への対策を講じておくことが大切です。しかし、備蓄品や防災グッズの必要性は認識していても、具体的にどのようなものが必要か、地震対策について他に何をすべきかまで理解している方は少ないかもしれません。

この記事では、自宅でやるべき地震対策や用意すべき備蓄品、備蓄品の収納方法などを解説します。

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自宅でやるべき5つの地震対策

地震はいつやってくるかわからないものです。自宅には家具や家電も多く、万が一在宅時に地震に遭った際に、転落や落下による被害を最小限にとどめるような工夫は欠かせないといえるでしょう。

自宅でやるべき地震対策としては、以下の5つが挙げられます。

• 家具や家電の転倒・落下対策
• 家具や家電の配置の見直し
• 避難経路の確保と避難ルートのチェック
• 家族間の連絡方法を決めておく
• 防災備蓄品や防災グッズを準備する

それぞれについて詳しく解説します。

家具や家電の転倒・落下対策

地震の揺れによって家具や家電が転倒、落下することには、大きな危険が伴います。転倒や落下を防止するためには、地震の揺れに耐えられるようにしっかり固定することが基本です。

家具や家電の転倒・落下対策の代表的なものとしては、以下が挙げられます。

	対策
本棚や冷蔵庫	・天井と突っ張って固定させるタイプのポール式固定具や、壁に固定させるタイプの転倒防止グッズを活用する ・ポール式固定具は、粘着マットやストッパーを併用し、強度を高める
テレビ	・破損を防ぐために、耐震マットや耐震ジェルを活用する
食器棚	・家具の転倒防止グッズを活用する ・ガラス戸の場合は、ガラス飛散防止フィルムを貼る ・扉式の食器棚は、扉開き防止具を取り付ける
照明	・つり下げ式照明器具の場合は、チェーンやワイヤーなどを使用して天井と結んでおく
チェスト	・チェストの前下部にストッパーを挟み込み、家具を壁際に傾斜させる
キャスター付き家具	・移動させる時以外はキャスターをロックしておく ・普段から動かさない場合は、下皿やポール式器具を活用して固定する

上記のような転倒・落下対策をしておくことで、地震が起きた場合のけがを防ぎやすくなるだけでなく、避難経路の確保にもつながるでしょう。

家具や家電の配置の見直し

家具や家電の転倒対策をしていても、強い揺れに耐えられずに転倒してしまうことがあります。避難経路を確保するためには、配置を見直すことも大切です。

具体的に意識すべき点は、以下の3つです。

• 部屋の出入り口や廊下など、避難経路を塞ぐ位置に家具を配置しない
• 背の高い家具をベッドや布団の周辺に置かない
• 棚に物を収納する場合は、重さのあるものを下に配置する

家具や家電は、出入り口や廊下に置くことは避け、避難経路を確保できるように配置します。また、就寝中に家具の下敷きになることを防ぐためには、寝具の周辺に背の高い家具を設置しないこともポイントです。食器棚や本棚などに物を収納する際は、重いものを下の段に配置することで家具の重心が下がり、安定する効果が期待できます。

避難経路の確保と避難ルートのチェック

避難経路を確保するために、玄関やベランダに経路を遮るようなものを置かないことが大切です。屋外への避難ルートは事前にシミュレーションしておき、できれば複数ルートを確保しておくとよいでしょう。

集合住宅の場合は、非常口や非常階段を使用して避難することになるため、場所を確認しておく必要があります。非常階段でどのように避難するか、ルートを把握しておきましょう。なお、エレベーターは閉じ込められるリスクがあり危険なため、地震の際には使用しないことを推奨します。

自治体の避難所や防災拠点を事前に確認しておくことも忘れないようにしましょう。

家族間の連絡方法を決めておく

地震発生時に家族が同じ場所にいるとは限りません。地震発生後は電話回線が混雑し、連絡が取れないことも想定されます。家族全員が同じ場所に集合できるように連絡方法を決めておくことが大切です。

家族で情報を共有できるSNSグループを作成しておいたり、災害用伝言ダイヤルを活用したりする方法も有効です。さまざまな事態を想定し、複数の連絡方法をシミュレーションしておくと緊急時でも落ち着いて行動できるでしょう。

防災備蓄品や防災グッズを準備する

大きな地震の後は、ガス・電気・水道といったライフラインがしばらくの間利用できなくなるかもしれません。そのような事態に備えて、防災備蓄品や防災グッズを用意しましょう。最低でも3日分の食料や水、簡易トイレなどの防災用品を、家族の人数に応じて準備しておきます。

用意すべき防災備蓄品の具体例は後述します。

地震対策に関するよくある悩み

画像引用：プレスリリース「 エリアリンク、「防災に関する意識調査」を実施 約3割が備蓄品の収納場所に悩みを持つことが判明！」

※ハローストレージ調べ

20代から60代の男女を対象に実施した「防災に関する意識調査」の結果によると、災害時の備えについて「何を備えれば良いかわからない」（45.4％）、「備蓄品を増やしたいが自宅に置き場所がない」（29.4％）といった回答が高い割合を示しています。備蓄品をしっかり準備したいと思いつつ、何を用意すべきか、自宅の置き場所が足りるかということが気になっているようです。

ここからは、このような地震対策に関するよくある悩みとして、以下の2点の対処法を解説します。

• 何を備えれば良いかわからない
• 備蓄品の置き場所が自宅に足りない

地震対策を徹底するためにも、1つずつ理解していきましょう。

何を備えれば良いかわからない

自宅内に備えておくべき備蓄品・防災グッズの一例は以下のとおりです。

• 飲料水
• 非常食
• 食器類（紙皿や割り箸など）
• 簡易トイレ・トイレットペーパー
• 医療品類
• 毛布類
• 電気機器類
• 電灯や燃料
• メガネ、コンタクト、爪切り、軍手など

国や自治体でも災害時の救援物資を用意していますが、最低限の内容であることが多いため、自身で準備しておくことが大切です。特に、高齢者や持病のある方、乳幼児、アレルギーがある方など、特別に必要なものがある場合は、事前の準備は欠かせません。家族の状況に応じて必要なものをピックアップし、緊急時に持ち出せるように管理する必要があります。

避難時に持参する非常用持ち出し袋の中には、家族の命を守るために必要なものを入れておきましょう。乳幼児のミルクや常用している薬、眼鏡など自身や家族の必需品を忘れずに用意します。ただし、多くのものを詰め込み過ぎて極端に荷物が重くなってしまうと避難時の妨げになるため、注意が必要です。

関連記事：防災備蓄品には何が必要？アイテム一覧やローリングストック法など解説

備蓄品の置き場所が自宅に足りない

家族分の備蓄品をすべて一箇所に収納すると、戸建てでも相当のスペースを使用することになります。そのため、備蓄品の置き場所が足りないと悩んでいる方も少なくはないでしょう。

備蓄品は家屋の倒壊などの状況によっては取り出せなくなる可能性もあるため、部屋や階ごとにわけて収納する方法がおすすめです。玄関付近や家族が過ごすリビング、キッチンなど、複数箇所に分散させておきましょう。空きスペースを上手く活用することがポイントです。

自宅以外にも、トランクルームを備蓄品の置き場所として活用する方法があります。トランクルームの詳しい内容については後述します。

地震対策としてトランクルームを利用するメリット

地震対策の備蓄品の収納場所として、トランクルームの利用を検討してみましょう。

災害時に必要となる備蓄品の種類は多岐にわたり、すべてを自宅内に収納しようとするとスペースが足りない可能性があります。特に、高齢者や乳幼児がいる家庭では用意しなければならないものが多く、生活スペースを圧迫しかねません。このような悩みを解決するのにおすすめなのが、トランクルームです。

地震対策としてトランクルームを利用するメリットは、以下の3つです。

• 備蓄品の収納場所になる
• 備蓄品以外の荷物も収納できる
• 24時間365日荷物の出し入れができる

それぞれについて詳しく解説します。

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関連記事：トランクルームとは？使い方や選び方、メリットを徹底解説

備蓄品の収納場所になる

自宅内にすべての備蓄品を収納している場合、自宅の浸水や倒壊によって用意していた備蓄品が使えなくなるリスクがあります。自宅とトランクルームにわけて備蓄品を収納しておくと、万が一のときに役立ちます。

トランクルームに備蓄品を収納している方のなかには、トランクルームを災害時の家族の集合場所として活用している方もいます。トランクルームは、さまざまな用途に活用できる便利なスペースといえるでしょう。

備蓄品以外の荷物も収納できる

トランクルームには、備蓄品以外にもさまざまな荷物を収納できます。大きな地震が起きると家の中にものが散乱し、避難経路を塞ぐ恐れがあります。日頃から自宅内の荷物を減らして避難経路を確保しておくことが大切です。

使用頻度の低い季節家電やシーズンオフの衣類などをトランクルームに収納することで、自宅内をスッキリした状態に保てるでしょう。

24時間365日荷物の出し入れができる

トランクルームは、一部の物件を除いて24時間365日荷物の出し入れが可能です。地震はいつ起こるかわからないため、いつでも荷物の出し入れができることは大きなメリットといえるでしょう。

被災状況によっては、ライフラインの復旧に想定以上に時間がかかる場合があります。トランクルームに予備の水や非常食などを多めに収納しておけば、家族の安心につながります。

【トランクルーム利用例】

地震対策にも役立つトランクルームの利用を検討しよう

自宅でやるべき地震対策や地震対策に関するよくある悩み、地震対策としてトランクルームを利用するメリットなどを解説しました。日頃から大きな地震に備えて家具や家電の転倒防止対策をしたり、避難経路の確認や確保をしたりしておくことが大切です。

備蓄品や防災グッズは家族の状況に応じて必要なものをピックアップし、適切な場所に収納しておきましょう。

自宅内に十分な収納スペースがない場合は、自宅の収納の延長として利用できるトランクルームの活用も検討してみてください。

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